レディースユニフォーム協議会 Ladies Uniform Conference

プロの基礎知識 6 / 15

【3】主要アイテムの基礎知識 ~ 3 ~

シャツ

シャツとブラウスの違いは、シャツはもともと男性がジャケットの下に着るコットン生地の台衿付きが基本であるのに対し、ブラウスは女性が身につけるもので素材は絹を基本とし、大きなヘアスタイルが乱れぬよう、首もとを大きく柔らかく仕上げたデザインが基本になっています。
ちなみに「ワイシャツ」は英語のWhite shirtをワイシャツと聞いたことから来ています。また、カッターシャツとも呼ばれますが、これは日露戦争の戦勝記念に「勝った!シャツ」として大阪で売り出されたことに由来するなど…呼称について諸説あります。また、カジュアルな感覚のボタンダウンシャツは、もともとポロ競技用の際、衿が風に煽られないよあ衿端をボタンで留めたことに由来しています。
衿がなく、台衿だけのもの、タキシードシャツ、ボタンダウン。開襟シャツなどさまざまなバリエーションがあります。

シャツのディティール
シャツのバリエーション

  • ドレスシャツ
    ワイシャツ
    カッターシャツ
    本来はスーツと組み合わせるドレッシーなシャツ。男性の場合はネクタイと組み合わせるのが基本だが、女性はなくても失礼にならないとされる。

  • ボタンダウンシャツ
    本来はポロ競技の際、衿が翻るのを防ぐために考えられた。スポーティな印象があり、ネクタイやリボンがなくても首もとが引き締まって見えるため、最近のクールビズブームで注目されている。

  • フォーマルシャツ
    タキシードシャツ
    (ウイングカラーシャツ)
    フォーマルで華やいだ印象のシャツ。タック使いやステッチワークなど、凝ったテクニックも多用される。

  • クレリックシャツ
    衿とカフスを身頃の生地と変えたシャツで、通常身頃はストライプが多い。シャツは元々衿やカフスを付け外ししていたものなので、生地が違うのは当然だが、現在クレリックシャツが注目されているのは1920年代に大ヒットしたダンディなシャツの復刻版としてである。

  • 開襟シャツ
    オープンカラーシャツ
    意外に知られていないのは、シャツは本来肌着の位置づけであること。格式の高いホテルなどで上着着用を強要されるのはこのことによる。だが、暑い地域や季節に着る半袖シャツは例外で、上着として認められている。
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