レディースユニフォーム協議会








ニュース検索へ


最新のニュース | 過去のニュース

オフィスウエア/需要鈍く前年割れ相次ぐ

 オフィスウエアは厳しい情勢が続いている。企業の景況に左右される商品だけに、ここ数年の回復基調はすっかり鳴りを潜め、メーカーの多くが「別注は激減、備蓄は前年1〜2割減」という商況。「景気回復を待っていられない」コスト削減を進めながら生産体制、企画、販売までの見直しが進む。

変わる「事務服」事情/ものづくりからの提案

 不況に負けるな――「レディースユニフォーム協議会」(LU協)は今年7月、東京都内合同展示会「レディースユニフォーム・フェスタ」では会員企業のイスト、カーシーカシマ、ジョア、神馬本店、セロリー、チクマ、トンボ、ナカヒロ ハイナックカンパニー、ハネクトーン早川、フォーク、ボンマックスの11社が秋冬の新作を発表した。景況が冷え込む中、小売業者から展示会の開催自体を懸念する声もあったが、会員企業は自社色を強めた積極的な提案を展開した。
 しかしこの3ヶ月の商況は思わしくない。「昨秋に『更新を延期したい』が今年に入って中止になる、ユーザーの倒産など事態は深刻。中小企業の景況が戻らないと備蓄商品は動かない」(アパレルメーカー)とため息が聞こえる。バイオーダーはさらに打撃を受けた。
 一般社員が着用する「事務服」の状況も変わってきている。廃止の動き、一時好調だった派遣人口の増と急減などが需要を読みにくくしている。
 一方で新しい現象も見られる。着用性やデザインに接客業の仕様を取り入れたウエア、男女ペアの制服などだ。「メーカーも倒産や事業停止が続き、『横並び』では手にとってもらえない状況。色柄デザインや価格で大きく差別化できない分、顧客の要望に即した企画、既存の商品にありそうでなかったものに絞った商品で目新しさを出していかないと」と都内の流通業はこう指摘する。「今後、景気が回復しても市場の構造はもと通りではないという予想がある。そこで生き残っているユニフォームも変わっているはず。素材、仕様、デザイン、そしてサプライヤー」。変化は静かに進んでいる。

金融業、市場として有望/ブランディングツールに

 オフィスウエアで明るい話題といえば金融業の制服復活やリニューアル。この1年で制服を復活させたのは全国で40社を超える。特に横浜銀行、常陽銀行(茨城県)、大分銀行など一度廃止しながら復活した大手地銀の動きは見逃せない。単に「従業員と一般客の区別」という視認性だけでなく、周年事業や統合に伴うイメージ創出、ブランディングツールとしての役割が求められている。
 ジャケット、ブラウス、スカートの「事務服セット」にも変化が見られる。パンツやスカーフを個人で選べたり、秋田銀行のように大胆に原色を取り入れて個性を打ち出すケースも。大垣共立銀行半田支店はコンビニエンスストア風のポップ制服を採用、便利で親しみやすい銀行としてイメージを刷新。サービスウエアのテーストも入り込んでいる。「金融業は公共事業と並んで需要が途絶えない」(納入)と、引き続き有望視できる市場だ。

イージーケア、エコ…/次のキーワードを探せ

 東レはこのほど開いたユニフォーム素材展示会で、レディースユニフォーム向けの素材ブランド「ココラック」を発表した。着用時の快適性、イージーケア性、ノーアイロンの省エネルギーなど、機能素材を編集している。「ユニフォーム向けのブランドは久しぶり。糸や布帛の名で説明するのではなく、レディースユニフォームに最適な機能を持ったトータル提案でアパレル、小売店、さらにその先のユーザーにまで価値を伝えたい」と木村寛機能製品事業部長は語る。
 一般消費者に浸透してきたエコロジーは、レディースユニフォームでも新しい提案を投げかける。植物や残さ物を染料にした染色技術「ナチュラルダイ」を定番のブラウスとして展開しているのはカーシーカシマ。ピンクやサックスの優しい色合いに適度なストレッチ感など自然な着心地にこだわった。染料は必要な量を計算し、すべてが繊維に固着するため無駄がない。色の定着も安定しており、オフィスウエアとして問題ない。
 素材は綿20%ポリエステル80%、うち55%が再生ポリエステルだ。廃棄野菜を染料にする「ベジタブルナチュラルダイ」がマスコミで話題を呼び「JAのキャンペーン用ウエアで採用されている。JAやエコ意識の高い事業所に波及してくれれば」と蝶理は期待を寄せる。
 ただし、こうした機能も価格次第。海外生産が主流のいま、価格コストを抑える決め手は適切なオペレーション。オフィス、ワーキング、サービスウエアを管掌する豊島の東京2部は「中国ルートはアパレルメーカーも独自に整備が進んでいる。EPA(経済連携協定)を活用したアセアン地域で中国、台湾素材を含め、最適な素材調達、最適な縫製をバランスよく組み立てていくことが商社の役割」と話している。モノ作りからの新たな価値訴求への取り組みは続く。

オピニオン/ボンマックス社長・外川雄一氏/「個」が重要に

――オフィスウエアの需要が厳しいですが。
 顧客である企業の景況が悪ければオーダーが止まり、生産が止まれば生地調達も止まるという、川下からの負のスパイラルが懸念される。一般衣料の低価格化も極端で、B2B商品のユニフォームも衣料である以上、影響はまぬがれないだろう。冬の時代だが、冬が来れば春は遠くない、と考えたい。
――メーカはどのような対策をとられますか。
 低価格な衣料が流通すると、ユーザーはユニクロやGMSのPB商品なら「もっと安い」と思われてしまう。オフィスウエアは構造上、プライシングでの勝負はできないし、勝負すべきではない。リピート発注を得るためには価格以外の価値をこれまで以上に訴求する必要がある。それは「個」の表現ではないだろうか。顧客企業のオリジナリティやメッセージ、職場の環境をつくる躍動感、品位といったものを、ウエアを介して提供するという姿勢。顧客もすべてが付和雷同ではなく、このような状況でもユニフォームに高い意識を持つ企業は少なくない。一方、コストやデリバリーのスピードを優先する顧客には定番品を提案する。こだわりと利便性、どちらの需要にも応えられることが必須条件だ。
――ボンマックスは今年「ファイテン」や温度調節素材「アウトラスト」を採用しましたが。
 おかげさまで好評で、来年以降もこうしたトップクラスの機能性を盛り込んだ「お値打ち感」のあるウエアの開発を進めていく。「これなら買いたい」と思わせる商品を提供するため、技術力を磨いておくのは必須だ。


どうなるユニフォーム2009・課題と展望を聞く(3)
シキボウ衣料素材部ユニフォーム課長・尾崎友寿氏

―― ワーキング中心に厳しい市況が続いている。
 不況を背景にワーキングは大打撃といわざるを得ない。当社も上期は販売数量を落とした。とくにリピート品の荷動きが鈍い。差別化素材の拡販や別注対応強化で成果を上げる場面もあったが、売り上げ減少を補うまでには至らなかった。一方、インドネシアのメルテックスで生産する商品に関してはコストが下がった。経済連携協定(EPA)の影響だ。しかし、これも全体的に小ロット化が加速したことで、加工コストが増加しており、相殺された形だ。
 総じて言えるのが、アパレルに採用されて2、3年目の素材の販売量が大きく落ち込んでいる。流通在庫が残っているからだろう。こうなると、メーカーとして、どの程度まで在庫するのかなどを見直す必要も出てくる。場合によってはラインアップの整理統合も必要かもしれない。

―― 下期の見通しは。
 少しだが明るい兆しが出てきた。リピート品の減少幅が小さくなってきたことに加え、ここにきて新規商材の採用が増加傾向だ。アパレルも、何か新しいモノ作りを始めないことには、生き残れないという思いが強まっている。とくに吸汗速乾素材や変り織り素材、多層構造糸使いへの引き合いが強い。涼感加工素材「トレハクール」のような特殊加工品も好評だ。抗ウイルス加工素材「フルテクト」も、サービスウエア用途で新規採用に向けた商談が進んでおり、急拡大の可能性も出てきた。厳しい時代だが、シキボウらしい商品が評価されたと自負している。

―― 一部合繊メーカーのポリエステル長繊維撤退で、紡績が長繊維使いを強化する動きが強まっている。
 何もしなければ、他の合繊メーカーや商社に取られてしまうだけの商権なので、当社もオフィスで実績のある長短複合素材「ウィンカー」をサービス・白衣用途で重点的に打ち出す。リネンサプライ対応がカギになるので、織り組織などで工夫することが重要だ。

―― ユニフォーム業界の今後をどう見る。
 市況的には今冬が底だろう。2010年には上向くと期待したい。その際、一部商品の需給が急にタイトになる可能性もある。メルテックスや織布・染色子会社のシキボウ江南など、自家工場を最大限に生かして対応できる体制作りで準備を進める。


どうなるユニフォーム2009・課題と展望を聞く(4)
ユニチカトレーディング衣料繊維事業本部ユニフォーム営業部長・勝部幸治氏

4社統合でシナジー発揮

   ――今上期を振り返ると。
 やはり現在の経済状況を反映して、製造業従事者の人数や就労時間が減少したことでワーキングは販売数量が落ちた。官需も全般的に予算が厳しくなっている。ただ、東京市場を中心としたサービス・白衣は悪くない。とくに介護衣や食品白衣は市場も拡大傾向なので、力を入れて取り組んだ。

――10月からはユニチカトレーディングとして新しいスタートを切った。
 これまで4社に分散していたユニフォーム関連事業が結集するという点で期待は大きい。ユニチカトレーディングの衣料繊維事業にとっても、ユニフォームは引き続き“核の事業”だと自負している。従来、旧ユニチカテキスタイルを中心としたユニフォーム事業では、短繊維素材から複合素材へという流れが続いていたが、今回の統合で、長繊維を有する旧ユニチカファイバーと一体となったことで、開発・マーケティングのスピードアップが可能になった。また、旧ユニチカテキスタイルが扱っていた二次製品と、旧ユニチカ通商の製品事業でシナジーも発揮させたい。

――宮川工場の閉鎖と常盤工場の縮小で、グローバル展開も重要になる。
 中国、ベトナム、インドネシアを生産拠点として活用する。とくにベトナムとインドネシアはEPA(経済連携協定)の恩恵もある。常盤工場の生産機能の一部を移管するインドネシア子会社、ユニテックスでも移管商品生産の試運転が順調に進んでいる。その上で、残された常盤工場を守っていく。当社の基本スタンスはメーカーとしてのモノ作りだ。原綿から製品までを縦軸に、綿・ウール・ポリエステルといった素材群を横軸に据えた開発に力を入れる。
 また、新しい提案にも力を入れたい。大きな切り口は“環境”。リサイクルシステム「エコラリー」を背景に、顧客との連携を強化する。エコラリーのメンバーも10社でスタートしたが、新たに3社が参加申請中だ。これからが本番だと考えている。“安心・安全”に関しても、欧州規格「EN471」を国内にも広げていきたい。

――今後の市況見通しは。
 底入れはしているので、今年度中はもう少しの我慢だ。その間に、開発と生産体制の整備が重要だ。来期からは需要を喚起する提案も行いたい。慎重になりすぎてチャンスを逃さないことが大切だ。
 新会社になっても大きな方針転換はない。過去の大切な部分を継承しつつ、環境の変化に合わせた事業運営が目標だ。


どうなるユニフォーム2009・課題と展望を聞く(6)
日本毛織ニッケ衣料繊維事業本部販売第2部販売第2部長・島津貞敏氏
/経営戦略のツールとして

――今期の商況はいかがですか。
 販売第2部は民需ユニフォームとメンズ・レディース・テキスタイルを担当しているが、環境が厳しいのは同じ。とくに福利厚生としてのユニフォームにはマイナスの圧力が強まっている。今こそ、福利厚生から前進し、経営戦略ツール、ブランディングのためのアイテムとしての訴求が求められる。これまで制服を採用していなかった企業がCS(顧客満足)の一貫として「標準服」を採用するケースがあり、新しい市場として注目している。景気もいつまでズルズルと悪いという印象はない。私個人としては早ければ来年後半には上向いていくと見ている。ユニフォーム素材の需要が戻ってくるのはさらに先の再来年の春ということになる。

――回復に向けてどのような提案を。
まず、ユニフォームとメンズ、レディースの3事業がひとつになったことで、新体制のシナジー効果と一貫生産メーカーの技術、企画開発力を最大限に生かすこと。さらに高品質・高機能・高付加価値素材の「ニッケブランド」の提案を拡大する。今年5月の3事業の合同内見会では、プルミエール・ヴィジョン(PV)の厳選素材をユニフォーム業界に紹介し、関心を持っていただけた。来月の合同展示会ではさらに企画を進化させる。

――プロモーション素材は。
柱となるのは頂上商品の「ゴールデンマフ」、PV厳選素材、紡績技術の粋を極めた素材群。新製品では大気圧プラズマ技術をナノレベルで応用した「プラズマファインシリーズ」をお披露目する。プラズマ状態の中に織物を投入すると繊維表面が均一に活性化され、機能薬剤が均一に、強固に反応する。これにより従来の加工より表面感が美しく、耐久性も飛躍的に向上する。ユニフォームにも適した素材だ。塩素処理をしないため繊維や環境への負荷も軽減できる。

――エコロジー面でのアピールはありますか。
基幹商品であるウール自体が環境に優しい自然素材。エコロジカルでユニフォームに適している。ここ1年ほどはお取り引き先との勉強会を開催したり小冊子も作成した。ウールの価値をエンドユーザーにしっかりと伝えるため、微力ながら今後も啓もうに努めていきたい。


どうなるユニフォーム2009・課題と展望を聞く(7)
三甲テキスタイルユニフォーム部課長・田上明彦氏/適正価格への理解を

――ビジネスユニフォームの商況はどうですか。
 総じて厳しいですね。別注では3、4月に一極集中する傾向にあるので昨年から早期に積極的に提案を進め、急激な落ち込みは防げました。しかし「物件ありき」の世界ですから、今年に入ってからの影響は顕著です。制服の更新がストップしているという話が聞こえます。備蓄向けでは前回の秋冬商品までは多く採用していただきましたが、受注自体が減っているし、採用の判断も例年に比べ時間がかかっています。

――リピート需要はどうでしょうか。
 通常はオフィスウエア向けを中心にリピートが売り上げのベースを作っていますが、総じて在庫調整の動きがあり、これも例年通りにはいかないでしょう。このように市況の悪いときは、あがくよりも商品作りです。景況が回復したときには市場の構造が変わっているはず。今から対策を練っておかなくてはなりません。

――具体的には。
 感性面と機能性の双方の向上につきます。羊毛の風合いや仕立て栄えを生かすには適度なストレッチ性や防シワ、といったように、相互が補完し合う方向性ですね。一般衣料でヒットした蓄熱にも関心が高まっています。もう一つはエコロジー。オーガニックウールの市場には期待感がある。グリーン購入が浸透している段階でもあり、環境配慮型製品の対応はしっかりやっていきます。当社はカネボウ時代からリサイクル事業「ベルリサイクル」を継続しており、エコロジーに積極的なメーカーと自負しています。今後は専門業者と連携して、ユーザーに環境保全をより身近に感じてもらう仕組みを考えてもいいかもしれませんね。
 一貫生産型メーカーとして引き続き品質の向上、機能性、ファッション性の高度化を図っていきます。10日から13日まで東京営業所で開催する内見会では「快適性」をキーワードに新しい提案を行う予定です。とはいえ先ほど言ったように、景気が戻ってもこれまでの価格では通用しないかもしれない。コストダウンと適正価値の訴求を併行して進めていく、耐える年です。


介護現場を色から元気に/H.C.R.2009開催

 国際福祉機器展(H.C.R.2009)が29日、東京ビッグサイトで開幕した。36回目の今回展は15カ国1地域から491社・団体が出展、不況下ながら市場の勢いは衰えない。2万点を超える製品の中で施設向けユニフォームをはじめ一般向けの肌着や患者衣などの提案も進化している。

 目立つのは「色」の提案の広がり。医療向けと同じ白、青や緑などベーシックな色から、やすらぎや気分を明るくする狙いだ。アプロンワールドは抹茶の胸当て付きエプロンやベージュなどのアースカラーを取り入れ、さらに機能素材「セオアルファ」「アレニエ」使いの新商品を投入。ナガイレーベンは新ブランド「ウキウキ」でライトブルーやピンク、オレンジなど新鮮な色使いにより目を引いた。トップスにPHS用のわきループを付けるなどさりげない仕様にもこだわる。
 カーシーカシマの「ハートグリーン」の新作もカラフル。ピンクに紫、グリーンにスカイブルーをそろえ、レディースユニフォームメーカーの感性を示す。光触媒素材の「V―CAT」を使ったアイテムのほか、別コーナーではジャケットとのコーディネート、加工や洗濯など、ユーザーに分かりやすい解説をした。
 シーユーピーは「プロフィーリング」で、ジャケットやパンツなど7アイテムによる各11色展開と、カラーバリエーションを広げた。パステルカラーにベーシックカラーもそろえ、肌触りや工業洗濯の耐久性も向上。ミドルゾーンの価格帯と合わせ、選びやすい商品とした。フォークは新ブランド「アンジェクラブ」で低価帯のポロシャツやスクラブ、エプロンなどの基幹アイテムを発表。刺繍やネームで簡単にオリジナル仕様にできるシステムも併せて提供、コストパフォーマンスの高さで浸透を図る。
 トンボは「キラク」で機能素材のニットシャツ、ブルゾンなどをはじめ、サービス利用者向けの「コンフォートウエア」、検診衣など幅広い。5回目で知名度は定着しており、「介護・福祉分野の支持をメディカルウエアにも波及させたい」と意気込む。
 ユニフォーム納入・販売のイシイは弱酸性次亜塩素酸水「ステリ・プロ」を出展。加湿器とセット販売したところ新型インフルエンザ対策で需要が急増した。ユニフォームネットはウエアのほかマスク、保存食など法人向けの備蓄用品を提案した。
 一般向けの肌着、パジャマなどは、ワコール・グッドエイジ営業部、グンゼが多くの人を集め、知名度と品質の高さを示した。片倉工業は人気肌着「着脱簡単着」を出展、ブースで多くの人が手触りを確かめていた。


どうなるユニフォーム2009・担当者に聞く(1)
日清紡テキスタイルテキスタイル営業部テキスタイル課長・鈴木弘之氏

ワーキングは年内底入れ
 国内製造業の減産や人員削減などを受けて厳しい市況が続くユニフォーム業界だが、国内の繊維企業が存在感を発揮する分野としての重要性は変わらない。市場の今後の動向はどうなるのか。新しい動きはあるのか。今回から連載で素材メーカーや商社の担当者に聞く。

――上期を振り返ると。
 ワーキングウエア向けは国内製造業の景況が大きく影響し、販売数量を落とした。ただ、もともと慎重な計画を組んでいたこともあり、想定の範囲内だ。一方、白衣は安定している。メディカルだけでなく食品分野も含めて、抗菌・制菌加工など機能素材で実績を積み上げてきた成果だろう。やはり“安全”や“衛生”は、ユーザーのコスト削減の対象にはならない。

――下期以降の見通しは。
 ワーキングは、年内のV字回復はないだろう。ほとんどのユーザーが年間ベースで購買計画を立てているからだ。それでも、年内には市況は底入れすると思う。10春夏の商談が始まったが、現在の市況では大型の新商材を投入しても積極的に採用しようというマインドにはない。そこで、これまで蓄積した原糸、織り組織、加工技術を融合した企画「クールメソッド」を提案中だ。高通気・吸汗速乾に、根強い人気の抗菌加工「Agフレッシュ」や防汚加工「デュアルクリーン・」を組み合わせる。綿紡績として強みの生かせる春夏向け涼感素材に力を入れる。10春夏には間に合わないが、次世代形態安定素材も目下、開発中にある。

――合繊メーカーが相次いで国内でのポリエステル長繊維生産から撤退することで、一部アパレルが不信感を募らせているともいわれるが。
 当社は、綿紡績でありながら、かつて長繊維課が存在していたように、長繊維使いにもノウハウがある。白衣、サービス、ワーキングとも長繊維との複合素材にも力を入れたい。テキスタイル課は、ユニフォーム以外にカジュアル、寝装素材も扱っているので、そこで使う素材もユニフォームに応用できるはずだ。

――市場の今後の動向をどう見る。
 不況でなくとも、もともと今年は生産調整の時期だった。流通在庫は、相当絞り込まれている可能性があるので、調整一巡後の回復に期待したい。現在は、そこに向けた準備期間と位置づけて、生産体制の整備を進めることが重要だ。


東レ/織・編み物を値上げ/10月出荷から4〜5%

 東レは、10月出荷分から、婦人・紳士衣料、スポーツ衣料、ユニフォーム、裏地・資材各分野向けの織・編み物の全品番を値上げする。
 値上げ幅はアパレル入りの現行価格に比べ4〜5%。
 原燃料価格が上昇基調にあるなか、同社は「今後のコストアップは避けられない状況」とし、「自助努力では補えないコストアップ分のカバーだけではなく、安定した品質での商品供給や、さらなる高付加価値商品の開発・提案を行う体制の維持・推進のために値上げを決定した」とする。
 なお、同社はすでに衣料用・産業用の合繊糸・わたについて8月出荷分から値上げを実施している。


環境生活文化機構/マニュアル改訂で説明会/ユニフォームのリサイクル加速

 環境生活文化機構(虫明清一理事長)は4日、東京で、ユニフォームのリサイクルマーク事業基本マニュアル改訂説明会を開いた。
 同機構は4月、廃棄物処理法の特例である広域認定(マテリアルリサイクル)を取得した。公益法人としては4例目で、使用済みユニフォームの回収および再生利用にあたって、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」その他の関連法令遵守の姿勢を強めていく。
 今後は回収や再生利用について広域認定の定めに従い実施する旨を説明し、ユニフォーム製造事業者である会員企業に理解と協力を求めた。新たに制定した基本マニュアルは、10月から実施する。
 これに伴い、会員企業が個別に取得した広域認定処理に該当する使用済みユニフォームは、同機構のリサイクルシステムと住み分ける。また、1枚105円のリサイクルマークは、回収を保証するものという位置づけを明確にし、ユーザーがユニフォームを廃止する場合でも要望があれば回収する姿勢を示唆した。


クラボウのユニフォーム素材/サービス・白衣を強化/「ブレバノ」輸出も力入れる

 クラボウのテキスタイル第一部は、ユニフォーム素材に関して東京地区のサービスウエア・白衣分野に力を入れる。
 西澤厚彦テキスタイル第一部長によると、主力のワーキング用途は今上期、最終消費者である国内製造業の景況が思わしくないことから販売数量を落とした。もともと慎重な計画を組んでいたことから、利益面では計画を達成する見通しだ。また、防炎素材「ブレバノ」など特化素材に関しては代替品が少ないこともあり安定した販売量を維持しているという。
 その上で、流通在庫も絞り込まれていることから市況はこの冬には底入れするとの見通しを示す。ただ、エンドユーザーの経費削減は年間で計画する場合が多いことから「今期中の急回復はない」と慎重な見方を示す。

 一方、サービスウエア・白衣分野は販売量が増加した。例えば白衣ではオレフィン系弾性糸「ダウXLA」使いが有力アパレルで新規採用された。機能加工などニーズに広がりも出てきたことから、同社では今後も東京地区を中心にサービス・白衣分野を強化する。
 合繊メーカーとコラボレーションすることで長短複合素材による提案にも力を入れる考えだ。切り口は、やはり“安心・安全”“快適”となる。
 来期以降の市況見通しとしては「ワーキングは流通在庫が減少したことで、市況が好転したときに供給がタイトになる商品も出てくる」可能性を指摘する。このため同社では紡織の北条工場(愛媛県松山市)、染色加工の徳島工場(徳島県阿南市)という国内自家工場を有する強みを生かし「供給能力の“瞬発力”を発揮する」考え。今下期はそのための準備期間と位置づけている。
 また、機能素材の輸出にも力を入れる。とくにブレバノの輸出だ。そのためにすでに欧州での防炎認定を取得し、輸出実績を上げつつある。北米でも認定を申請中。加えて今後は東南アジアや中国でも防炎素材のニーズが高まる可能性が高いことから、東南アジアはタイ、インドネシアの関係会社を、中国は近々設立予定の中国現地法人を活用して輸出拡大を狙う。


ボンマックス/アイラックの別注継承

 ユニフォームアパレルのボンマックス(東京都中央区)は同業のアイラック(同渋谷区)の別注ユニフォーム事業を9月1日付で譲受する。7月31日の臨時株主総会で基本合意し、詳細は2社で協議し決定する。
アイラックは1976年設立。ファッション性の高い女性用ユニフォームメーカーの先駆けとしてファッションショーや五輪、万博などのパビリオン用の別注ユニフォームで数々の実績を持つ。1991年にリコー・三愛グループとなり、96年にマリムラコマースから現社名に変更。ISO認定取得やB2Bサイト「ネットリコー」での通販も行っている。
メーンの別注事業では今年は全日空の女性パイロット用の制服を手掛け話題を呼んだ。2009年1月の売上高は17億円。事業譲渡後はカタログ商品の販売とSP事業を継続していく。
ボンマックスは昨年暮れから南商、アモリリの2社の商品の継続供給を引き受けている。ボンマックスのカタログ定番品にアイラックの別注事業を加えることで「幅広いニーズに応えられる」(外川雄一ボンマックス社長)としている。


名鉄百貨店/案内係の制服更新 秋冬から3ピース

 名鉄百貨店(名古屋市)は来月10日から案内係の秋冬制服を2年ぶりに一新する。ワンピースとジャケットスタイルからスリーピーススタイルに変えるのが大きな特徴で、これは今年4月に組織改正し、従業員一人ひとりが自ら「変わる」と意識改革を進めていることの表れという。対象は20人(本店18人、一宮店2人)。
 今秋のトレンドカラーのパープルスーツに、ゴールドのトリミングとベージュの変わり千鳥格子プリントブラウスの組み合わせで、襟元のコサージュでポイントを付けた。
 帽子はスーツと同じパープルカラーにベージュのリボン。優しいイメージのセーラー型としている。
 デザインは名鉄百貨店オーダーユニフォームデザイナーの倉田良重氏。


NUCが公募/ユニフォームの基礎研究

 日本ユニフォームセンター(NUC、安井三郎理事長)は2009年度「ユニフォームの基礎研究助成事業」の一般公募を開始した。ユニフォームの改善・改良を目的とした事業の一環で今年が13回目。2、3件を選出し1年間30万〜50万円を助成する。
 募集テーマは指定か自由選択のどちらか一方で、指定は(1)低炭素社会実現のため、CO2削減に効果のあるユニフォーム(2)新しい産業分野においてユニフォームへ要求される特性(3)他国におけるユニフォーム導入に対する企業意識についての調査・ユニフォームがもたらす各企業、団体への貢献度――についての調査。
 自由選択は、ユニフォームに求められる要素(機能性、審美性、象徴性、経済性、安全性、識別性)などに関する基礎研究を前提に、(1)省エネユニフォーム(2)個人情報・セキュリテー(3)防災(4)色彩、デザイン、素材(5)人間工学アプローチ――をサブテーマにした研究を募る。
 応募はNUCホームページから申請用紙をダウンロードするかNUC内事務局(電話03・3401・2111)に連絡する。締め切りは10月末日、選考結果は来年3月下旬に公表する。


シキボウのユニフォーム素材/差別化品採用が増加/「フルテクト」サービス分野に

 シキボウの衣料素材部ユニフォーム課は、10春夏に向けて差別化素材の提案を強化する。とくに長短複合素材「ウインカー」などに力を入れる。抗ウイルス加工素材「フルテクト」も引き合いが増加しており、急拡大の可能性が出てきた。
 ユニフォーム課によると、今上期は主力のワーキングウエア市況の悪化を受け、販売数量が前年比約20%減少するなど苦戦した。需要家が在庫増を警戒していることから、とくにリピート品のオーダーが減少したという。
 ただ、ここにきて明るい兆しも出てきた。アパレルの在庫調整が一巡しつつあることから、受注減少傾向に歯止めが掛かりつつあるからだ。とくに差別化素材による新規提案で採用が増加傾向にある。このため「市況はこの冬が底だろう。2010年からは回復に向かう期待感がある」として、市況改善に向けた準備を進める考えだ。
 とくに引き合いが増えつつある差別化素材の提案を強化する。吸汗速乾、変わり織組織、多層構造糸使い、特殊加工などがポイントとなる。なかでも10春夏からは、経糸・緯糸双方に長繊維と短繊維を併用した長短複合素材「ウインカー」に力を入れる。もともとオフィスユニフォーム用途で実績を積んだ素材だが、新たにレンタルユニフォーム、食品白衣で提案中だ。ポリエステル長繊維使いによる強度も持ち味で、リネンサプライ対応での強みなどをアピールする。
 また、特殊加工では抗ウイルス素材「フルテクト」が急拡大の予感。衣料用途では従来、農場作業服などで採用されていたが、新型インフルエンザ発生を契機に、とくにサービスユニフォームで注目が高まった。09秋冬でもサービスウエア用途で採用に向けた商談が急ピッチで進行中だ。そのほか、涼感素材「トレハクール」も評価が高く、こちらも有力ユニフォームアパレルが採用に向けて動く。
 いずれも自家加工場であるシキボウ江南を活用した素材である点も同社の強み。今後、市況が回復した際のQRに向けて加工体制の整備を進める。そのうえで、定番品はインドネシアのメルテックスでの加工品を強化する。品質的にも評価が高まってきていることから、今後は濃色まで加工品種を拡大させる予定だ。


食品工場用ユニフォーム/農業の工業化に関心

 屋内の人工的な環境で野菜を栽培するいわゆる「野菜工場」が注目されている。食品メーカーや流通が食材の安定供給やブランディングで設備投資するケースが相次ぎ、国も「完全制御型」の植物工場の推進策を打ち出した。工場内で着用されるのは食品工場用のユニフォーム。「新規参入が増えれば需要増が期待できるかも」と“農業の工業化”に業界も関心を寄せる。

新需要として期待

 フェアリーエンジェル(京都市)はオリジナルブランドの野菜「てんしの光やさい」を生産・販売する農業ベンチャー。水菜やルッコラ、ロメインレタスなどを人工光源を利用した完全密閉型クリーンルーム工場「エンジェルファーム」で栽培、百貨店やスーパー、同社の直営レストラン「天使のカフェ」で提供している。
 京都市北区の「エンジェルファーム北山」はカフェの地下にある。空調や光合成に適した二酸化炭素、光、肥料の量までコンピュータで制御されている。無農薬栽培のため、アトピーや農薬アレルギーの人にも優しく、洗わずに食べられるほどの清浄さが特徴。味やミネラル分は露地栽培の野菜をしのぐ。
 野菜の育成に最適な環境に大切な役割を果たしているのがユニフォームだ。栽培担当者はずきんタイプの帽子にブルゾン、パンツ、長靴の4点セットを着用、工場内ではディスポーザブルの手袋とマスクを使用。ほぼ無菌状態のクリーンルームに入室の際はシャワーで体を洗い流して着替える。
 素材は帯電防止と防汚機能があり、さらに袖口ネットやパンツの裾部分に異物混入防止の工夫が施されている。裏地は吸汗・速乾性のメッシュ生地で快適な着心地を追求している。ユニフォームは毎日取り替えられ、ほこりや雑菌を工場内に持ち込まないよう管理されている。
 工場での野菜生産はキューピーやカゴメの大手食品メーカー、「清浄野菜」のJFEライフなどが知られ、今月に入ってドトール・日レスホールディングス(HD)が野菜の自社生産開始を表明した。
工場産野菜への抵抗感も薄れつつある。日本政策金融公庫の調査では、約6割の消費者が「通常の野菜より安ければ工場で育てた野菜を買う」と答えた。輸入野菜の残留農薬問題に加え、天候不順による小売価格高騰もあって、工場産野菜はさらに見直されそうだ。
 国も後押しする。農林水産省は設備投資や栽培技術の研修などを助成、経済産業省も今年から空調や光源設備の研究支援に動き始めた。
 野菜工場では食品工場向けのクリーンルームウエアや白衣が着用される。「従来の農業スタイルではなく、バイオの世界観がある」と大手ユニフォームメーカーの企画担当者は話す。野菜工場向けの需要は、現在のところ「納入業者やレンタル業者からの引き合いがあるようだ」という水準。「既存の食品工場とは違い、空気・水の管理に伴う別のニーズが隠れていることも想定できる。既存の食品工場ユニフォームでも対応は可能だが、独自の仕様や、より適した管理方法に伴う新需要があるかもしれない。植物工場がマーケットとして拡大するならそこがポイントになるのではないか」と見る。


オフィス&サービスユニフォーム特集/トップインタビュー/課題と展望

イスト社長・西田外志雄氏/今、商品力より人材力
 増収増益を達成してきたが、主力のオフィスウエアは今春以降に不況の影響が顕著だ。2月から4月までは購入や更新の中止が相次いだ。しかし5月以降は再び引き合いがまとまりはじめたほか、サービス、アミューズメント向けはまずまず堅調。「底入れ」の期待も出てきた。
 ただしユニフォームはリードタイムが長いので、回復基調となるのは早くても今年の後半か来年の前半。前年比減で推移することを前提に経営を考えなくてはならない。オフィスウエアの市場は縮小している。勝ち残り、生き残りへの競争は間違いなく激化する。そんななかで直販の売り上げが全体の3分の2と高く、市場への近さが当社の特徴であり、強みといえる。今、差別化を考えるなら商品力より人材力。すぐにもうかる技術はないが、現場とともに市場に臨み変化を恐れず前へ進む。それができる会社だと思う。

カーシーカシマ常務・横塚文男氏/中国市場に注目
 この2、3カ月は対前年比微減で推移している。オフィスウエア「エンジョイ」の伸び悩みをパーラー向けの「アムスネット」、ケアサービス向けの「ハートグリーン」が補ってきたが、「リーマンショックで2ブランドの伸びも鈍ってしまっている。
 市場としての中国の価値に再注目したい。昨年6月に設立した現地法人の凱世〈上海〉貿易有限公司が少しずつ実績を作っているのに加え、品質管理や素材調達などの機能も強化されてきた。現地生産の防塵衣や警備服が動いており、万博を控え内需拡大も期待できる。市場開拓と生産拠点整備を並行させていく。
 国内では組織と商品、サービスの見直しを並行して進める。まず7月1日付で営業部門を改編、本社と東京支店、大阪店で情報を一元化し需要を取り込んでいく。オフィスウエアは業種により合わせた商品を開発、訴求していく。レンタルサービスについても内容と価格に幅を出し、代理店との提携をより密にして提案力を強める。


ジョア社長・神馬孝司氏/自社の強みを追求
 2009年1〜5月の売り上げは前年比8%減となっている。厳しい市場環境だ。たとえ景気が回復してもオフィスウエアの市場環境は、一昨年のリーマンショック以前のように回復することはないだろう。トップ自らも現場に立ち、顧客の声を拾い集めて、攻めていくことが必要だ。
 厳しい環境下ではあるが、当社の得意なオーバーブラウスが5月に数量ベースで15%増となるなど、他にはない商品に動きが見られる。当社商品の特徴であるかわいらしさやフェミニンさなどが他社との違いを明確にしている。今後も、こういった他社と差別化された商品に注力していきたい。
 09秋冬に向けてはさらに当社の強みに磨きを掛ける。当社は柄物のベストを得意としているが、よりベストを引き立たたせるため、5種類のスカートを展開する。これにより、ベストとのコーディネートの幅を広げて、提案することができる。ティアード、マーメイド、ボックスプリーツ、フレア、タイトの5種類のスカートをそろえた。

神馬本店社長・神馬真一郎氏/在庫の回転高める
 厳しい環境下で、2割弱ほど売上高が落ちている。売り上げが減るなか、仕入れや在庫を見直し、経費の削減に努めることが必要だ。来期(2010年6月期)の販売も今期並みで予定している。
 生産、在庫の効率化では、販売先との情報交換を密にして、追加の有無を調べておくことが重要だ。2〜3年前の商品の追加が繁忙期に突然舞い込むと、生産にロスが生じることになる。追加の注文に応えないわけにはいかない。このため、先に追加の発注がないか販売先から情報を集め、生産現場に余裕があるうちに計画的に生産していきたい。
 販売方法も検討する。レンタルなどの分野も検証したい。できるだけユーザーの目に触れるように、代理店以外の販売ルートも模索する。 法人向けのオフィスユニフォームの需要は減少を続けており、今後も増える可能性は低いだろう。オフィスユニフォームを着ていた消費者はカジュアルなど他の衣料品を購入している。この今まで取られていた客をもう一度取り返す取り組みも必要だ。

セロリー社長・太宰幹夫氏/ブラウスで100万枚
 今上期(2008年12月〜09年5月)の売上高は全体で16%減少している。主力のオフィスユニフォームが17%減と苦戦。一方で、サービスユニフォームは5%、別注は1%それぞれ増えた。
 今後は(1)レンタルユニフォーム(2)広域認定(3)ブラウス企画(4)国内生産体制の充実――に注力する。レンタルでは、すでに20件の物件がある。価格競争が激しいが、人、モノ、管理をウリに拡大を図る。広域認定では、10件の案件があり、6件はすでに回収済みだ。環境に配慮した商品は、大手企業ほど関心が高い。ブラウスでは新ブランド「デフィー」の展開を始めている。ブラウスだけの需要もあり、年間100万枚を目指す。すでに40万枚販売している。今はカタログ販売だけだが、将来的には店舗やネットなどでの販売も考えられる。
 当社は商品の約60%を国内自社工場で生産している。より短サイクルへの対応を進め、国内での生産体制をPRしていきたい。必要な商品を新鮮なうちに供給できることが重要だ。

チクマ・アルファピア取締役アルファピア事業部長・清水和正氏/対応力の向上を
 本来なら商戦のピークとなる春シーズンだったが、2008年秋から続く景況悪化が響き、大口のユニフォームのモデルチェンジの発注中止や延期が続いている。ただし、新入社員分の追加やブラウスの年次更新など、一定の受注数は集まった。5月で上半期が終了したが、事業部の売上高では前年対比5%減の推移。4、5月の実績は非常に厳しい見通しを立てていたが、今夏の新商品がヒットし、全体をけん引した。6月の期中対応も期待できそうで、改めて年2回の新製品開発・提案の重要性を感じている。
 オフィスユニフォーム市場の全般的な回復には、まだ時間がかかると見ている。7月開催のレディースユニフォーム協議会の合同展示会では販売店向けに「レディースユニフォーム/プロの基礎知識」を配布する。ユニフォームの歴史や役割などをアピールし、底堅い需要の創出、維持につなげたい。
 現在の社会情勢に合致していることもあり、レンタルユニフォームの契約も増加傾向にある。基本は販売員による対面販売だが、ネット販売やアウトレット販売など、サプライヤーに必要とされる柔軟な対応力を向上させていく。

トンボ取締役第二事業本部長・八杉幸治氏/首都圏中心に東日本を開拓
 今期(2009年6月期)の商況は当事業本部の売り上げの6割以上を占める介護分野が5%、オフィスユニフォームは10%強、それぞれ減少している。合わせて、売上高7%の減少だ。
 介護分野では入居者や患者用のレンタル向けが苦戦。さらに、検診着も新規の案件が少なく減少した。そんななか、年2回のDMの発信などにより、有料老人ホーム向けのユニフォームは3割増となった。昨年から、介護をテーマにした川柳を募集する「キラク川柳」を開き、「キラク」ブランドの知名度が向上している。オフィス分野では、7割を占めるカタログ販売の新規が減り、リピートも細分化する傾向にある。別注は、紳士物を中心とし大型の需要があったため、増加した。また、当社の強みでもある男女ペア商品はホテルのフロント向けや冠婚葬祭業むけに販売が拡大している。
 来期については、オフィス、介護とも首都圏向けの販売を強化する。オフィスでは、東日本エリア向けが今期40%を占める来期は東日本、西日本で半々にしたい。介護では有料老人ホームを含めた民間施設への販売を強化する。介護でも将来的に東京に営業部隊を設置する計画だ。

ナカヒロ ハイナックカンパニーカンパニー長・糟谷吉彦氏/“大人かっこいい”へ
 今上期(2008年12月〜09年5月)は、苦戦した。とくに3〜5月が悪かった。オーバーブラウスなどで一部動きがあったものの、総じて夏物の動きが鈍い。モデルチェンジも減り、ロットも小さくなっている。しかし、この苦戦で販売や企画、生産の各段階で今まで足りなかったことが、はっきり見えてきた。
 企画面では商品企画の強化を図る。企画担当、パタンナーをそれぞれ1人ずつ増やした。商品のテーストも従来の“大人かわいい”から“大人かっこいい”に変更する。販売面では、訪問頻度など主力代理店への対応を強化する。独占展開する「アシックス」のサービスウエアは当初物販狙いだったが、介護施設の方での採用が進んでいる。このため秋からは、積極的に介護分野で拡販を進める。
 生産面では、海外、国内両方でQR体制を構築していく。海外生産が9割を占めている。現在は自社工場の北京新城服装や国内協力工場を使っているが、両方でQR体制を築く。

ハネクトーン早川社長・早川明男氏/葬儀業向けに新提案
 秋冬新作カタログ「ハウ」で葬儀業向けのアイテムを発売する。「オフィスとサービスの融合」を標ぼうする独自のコンセプトを深化、ブラックフォーマルが定番の葬儀業に新しい提案で切り込む。
 冠婚葬祭の形態は多様化し新規参入が増えている。映画「おくりびと」がヒットするなど葬儀への意識は変わりつつある。制服にも新しい切り口が求められる。「ハウ」は昨年からカウンターを使った接客業をターゲットにした「カウンタービス」を打ち出している。対象は「セレモニー」「コンシェルジュ」「ファイナンス」「ビューティ」「ストア」で、このうち葬儀向けはセレモニーの部分を拡大させたもの。ジャケットやボックススカートなど基本的なアイテムだが、葬儀は畳の上も多く、ひんぱんに立ったり座ったりするうえ、ベテランの従業員が多い点に配慮し、アームホールは大きめに、スカートの足さばきを計算している。女性用ユニフォームも低価格志向が懸念される状況だが既存の発想にとらわれない企画でさらに需要に接近していく。

フォーク社長・小谷野淳氏/検診衣需要に照準
 オフィスウエアの市場縮小が顕著になっている。基幹商品として引き続き注力するが新たな商品、収益をあげる仕組みを考えなければならない時期だ。取り組みのひとつとして検診衣を6月から発売した。検診衣はまだ廉価で着心地のよくないものが多い。一方、医療制度改革の一つとして昨年4月に「特定健診・特定保健指導」が導入されたが現段階で受診人数は伸びが鈍い。今後は国が保険事業費を投入し普及・啓発を強化するため、差別化を図る医療機関や診療所が増えていくと予測した。
 新商品はプルーオーバー型シャツとパンツのセットで、4色と48型を組み合わせて手軽にカスタムオーダーできるのが特長。試作品がすでに医療機関で採用され、好評をいただいている。
 市場にない高付加価値なもの、医療機関の差別化に寄与する商品を提供したい。7月開催の国際モダンホスピタルショウでお披露目予定だ。

ボンマックス社長・外川雄一氏/「4つのP」で挑戦

  増収基調は維持できているがオフィスウエアはカタログ「ボン」が5月に急減した。顧客は景況を見ながら投資する。今年9月ごろまでは前年割れを覚悟している。ただし南商、アモリリの継続供給は対応していく。オフィス市場の縮小は不可避だが、だからこそ代理店や顧客には迷惑を掛けられない。
 第1四半期、サービスウエアは横ばいできたが6月に入り上昇している。新商品のファイテン素材商品が衣替えの時期に動いたほか、ワンタッチすそ上げパンツ、こなれた価格帯のアイテムが良い。別注も好調で5月は対前年比150%となった。1店舗、1事業所ごとに数字を作っていく足し算のビジネスだ。
 景況を見れば、前半残っていた貯金がさらに乏しくなり、ユニフォームの秋冬シーズンは楽観できない。しかし「Place(場所)」「Products(製品)」「Promotion(販促)」「Price(価格)」、この4つの要素を柔軟に組み合わせることで商機は作れるはず。引き続き挑戦していく。


レディースユニフォーム協議会10年の歩み〜時代をリードする レディースユニフォーム協議会〜

1999年12月
*レディースユニフォーム協議会発足(参加12社)
*厳しい商環境の中、業界情報の共有化と意識改革を図り、マーケット発展に繋げる理念のもと、「99%の競争と1%の協調」を前提に業界適正化に取り組む。
初代会長:セロリー・太宰幹夫社長
2000
*ハンガー統一化とエコ化に着手。
*ダンボール箱の無地化、カタログなどのエコ化を検討。
2001
*ISO14001環境マネジメントシステムの検討。
*エコハンガー導入に向けて工場見学実施。
*エコハンガーのテスト導入、改良。
*協議会規格統一エコハンガー導入開始。
*在庫照会システムの検討。
*オフィスユニフォームのウォームビズ、リサイクルなどの検討。
*協議会ホームページを立ち上げ。
2004
*LU合同展示会開催決定。
*オフィスユニフォーム活性化、普及拡大を討議。
2005
*第1回「レディースユニフォームフェスタ2005」開催(品川プリンスホテル)。大きな反響を呼ぶ。
2006
*第2回「レディースユニフォームフェスタ2006」開催(新宿NSビル)。
*モデル肖像権ガイドライン作成に向け、日本モデルエージェンシー協会と協議開始。
2007
*第3回「レディースユニフォームフェスタ2007」開催(大阪国際展示場)。
*モデル肖像権適正化を宣言。
*協議会共同画像サイト検討。
*商取引慣行の改善と契約順守(コンプライアンス)を目指したSCMガイドライン作成プロジェクト・TA(テキスタイル、アパレル)プロジェクトセミナーの実施。
2008
*第4回「レディースユニフォームフェスタ2008」開催(東京ドームシティ)。
2009
*第5回「レディースユイフォームフェスタ2009」開催(東京ドームシティ)。
*創立10周年記念誌発刊。現会員数:11社。

* * *

09秋冬各社主力商品/レディースユニフォーム協議会合同展示会
<イスト/オンリーワンの美しさを>
今シーズンの新作は、女性らしさをポジティブに表現した。定番ユニフォームに、素材感やデザインで柔らかな表情を加え、多彩なスタイリングが楽しめるアイテムを追求する。またスカーフやアクセサリーとコーディネートし、オンリーワンの美しさを演出する。
イチ押しシリーズ: 「ミニハウンド・トゥース」

<カーシーカシマ/働く女性を引き立てる>
「エンジョイ」の今秋冬は働く女性の「精神」や「きもち」をコンセプトに3シリーズで展開。働く女性の魅力をさらに引き立てるデザインを提案する。ホスピタリティーウエア「ハートグリーン」は「ナチュラルなやさしさ」として肌触りの良さ、目に優しいセラピー効果のある色を採用している。
イチ押しシリーズ: 「ENJOY(エンジョイ)」 ペーンメランジェシリーズ

<ジョア/一番華やかな新シリーズ>
 ジョアは09秋冬、「さぁ、新しい“かわいい”の幕開けです! 秋『かわいく、ビシッと働きます』宣言!!」をテーマに、華やぎやトレンドを兼ね備えた、ジョア商品のなかで一番華やかなシリーズを打ち出す。インフォメーションなどの職種にも対応できる「華やぎコンシェルジュ」シリーズ。今までユニフォームの脇役だったボトムをブラッシュアップした企画となる。ボトムが変われば印象も変わる――。ひとつの素材で5タイプの個性あるスカートから、自分に似合うコーディネートを見つけるための「選べるボトム」シリーズを新提案。女性が賢く、品よく、かわいく、女らしく働ける服を紹介する。
イチ押しシリーズ: 「ショアンジョア 『華やぎコンシェルジュ』シリーズ」

<神馬本店/新感覚ストライプ提案>
神馬本店は「エレガンスに大人のときめきを」をテーマに、ベーシックながらも色糸とシャドーストライプを配した新感覚ストライプシリーズと、ハイクラスな素材と美シルエットを強調したオフィス・サービスの職種にも対応できるシリーズの2タイプを提案する。顧客の声から生まれた、着心地やシルエットにこだわったスカートをラインアップに加えている。
イチ押しシリーズ: 「セレクトステージ エレガンスに大人のときめきを」

<セロリー/個人買い対応「デフィー」発表>
セロリーは個人買い対応ブランド「Defie(デフィー)」を発表する。見どころは清潔加工「ティオ・ティオ」の新しいラインアップと、組み合わせが自由なロープライス商品。イチ押し商品は「セロリー」のジャケット、ベスト、スカート。
イチ押しシリーズ: 「セロリー」

<チクマ・アルファピア事業部/秋冬、通年各3シリーズ発表>
チクマ・アルファピア事業部は、一般事務職はもちろん、接客を伴う職種にも対応可能なデザインと機能にこだわり、DCブランド「YUKI TORII」を含む秋冬3シリーズ、オールシーズン3シリーズを発表した。オールシーズンでは、夏アイテムのオーバーブラウスまで同素材で展開。年間を通してイメージを保ちながら、季節感を提供できる新概念のオールシーズン商品を発表する。“制服らしい制服”を追求する上で、アクセサリーの重要性を再認識し、「簡単に、視認性高く、華やかに」をコンセプトに充実の4ラインアップも発表した。
イチ押しシリーズ: 「ALPHAPUER AR4434シリーズ」

<トンボ/「エンジェルウォーム」発売>
 トンボは屋外や寒い受付で業務を行う女性のために、ウオッシャブルのダウンライナーを着装したジャケット「エンジェルウォーム」シリーズを新発売。裏地には快適機能を備えたエクスライブを使用。調温、調湿機能がより快適なオフィス空間を実現する。3シーズン目となる光触媒抗菌・防臭・防汚加工「ガイアクリーン加工」の新商品もラインアップ。またシワの寄りにくいシリーズ「ノンリンクルスーツ」を展開、とくにスカートで美しい後姿を演出する。ユニフォーム東京コレクションは高級感のあるツイード素材のカラーレススーツをオフィス感覚のデザインにアレンジ。好調な昨年の2シリーズに加え、ファッション感覚でオフィスユニフォームに磨きを掛ける。
イチ押しシリーズ: 「GLEN―DEE エンジェルウォーム」

<ナカヒロハイナックカンパニー/シルエット重視の新シリーズ>
ナカヒロハイナックカンパニーの「カタログ・ピエ 620シリーズ」は、ハート柄のストライプをシルエット重視のシンプルなデザインで仕上げたシリーズ。素材は、強度・ウオッシャブル性能はそのままにソフトな風合いとストレッチ性能を向上させた高感度・高機能素材のニッケ・ソフィアを使用している。
イチ押しシリーズ: 「カタログ・ピエ 620シリーズ」

<ハネクトーン早川/「カウンタービズ」向け進化>
今回もカウンター越しに働く対面接客の女性達に向けたカウンターサービス・ウエアを提案する。職業別にカテゴリー分けし、各カテゴリーをイメージしやすい商品をそろえる。「JUN」とのコラボレート商品のクオリティー、インナーのバリエーションの豊富さもアピールする。
なかでも景気に左右されにくい「セレモニー」「ビューティー」に力を注いだ。セレモニーでは、華やかなウエディングとおごそかなフューネラルの世界を、黒・紺・グレーでまとめた。一方、ビューティーでは、エコマテリアルであるソアロンシルキースムースを採用し、ドレープ性を生かしたリボンドレープや人気のボートネックなどカットソーシリーズを強化した。
イチ押しシリーズ: 「カウンタービズ〈セレモニー〉」

<フォーク/使える機能満載のベスト>
 病院事務に着眼点を置き、“使える機能性”を徹底的に追求。印鑑やPHSの収納ポケットやネームフォルダーストラップのぶらつき防止機能を搭載するなど、あらゆる現場で活躍するベストを提案する。
展示会では同社をアピールする場としてスクリーンを設置。他社との差別化を図った。
イチ押しシリーズ: ブランド名「NUOVO(ヌーヴォ)」病院向けシリーズ


<ボンマックス/ファッション性と機能性融合>
 09秋冬の新商品は、着心地やファッション性、多機能性、多様性に対応できるような企画を用意した。展示会では熱の放出・吸収機能が働き、冷暖の温度環境をサポートする「進化系スーツ」の展示と体感コーナーなどを設置し、目に見える形で機能性を訴求した。
イチ押しシリーズ: ブランド「Le midi(ルミディ)」Outlastシリーズ

トンボ/医療ウエアに参入/世代別体形切り口に

 トンボは6月29日、9月から「トンボ」ブランドで医療向けウエアへ進出することを発表した。落司量則社長は「今までスクールユニフォームや介護ウエアで培った企画力、生産力で、独自性を出す」考え。看護師ウエアから始め、シューズやドクターウエアなどの商品にも広げる計画だ。
 従来から展開する介護ウエア「キラク」の販売ネットワークを活用し、リネンサプライや代理店、通販業者などへ販売する。初年度5000万円、3年目2億円、10年目には現在の市場のシェア5%に相当する10億円の売上高(出荷額)を目指す。
 看護師ウエアは20代と40代で異なるパターンを用意した。看護師市場のボリュームとなる世代は20代と40代。市場参入にあたり、1000人の看護師に調査した結果、世代による体形の違いから不満があることが分かった。そこで、ビーエム・ディーシステム(東京都杉並区)の協力を得て、世代別体形の把握やパターン設計のもととなる標準ボディを確立した。八杉幸治取締役第二事業本部長は「看護師のニーズにあった最高の商品ができた」と話す。
 世代別のパターンを用意することで、在庫の増加や流通現場での混乱が予想される。そのため、ユニフォーム事業で培ってきた情報管理と予測技術、QR生産などで在庫の増大を防ぐ。流通現場に対してはコンセプトブックを用意し、理解の浸透を図る。
 アイテムはチュニックスタイル(12デザイン、各3色、1万2300〜1万3500円)、ワンピース(4デザイン、各3色、同8500円)、ケーシースタイル(4デザイン、各3色、1万900〜1万2900円)をそろえた。制菌性や制電性、防縮性などの機能も備える。素材には丸編みとトリコットを採用した。高い運動追従性や耐久性、着装ストレスの軽減などを実現している。
 7月15日から東京ビッグサイトで開かれる「国際モダンホスピタルショウ2009」で披露する。また同日から、ウェブサイトも閲覧可能となる予定だ。また医療向けウエアへの進出に伴い7月1日付で従来のキラク事業部をヘルスケア事業部へと改称する。


LU協合同展/華やかに開催

 レディースユニフォーム協議会(会長・太宰幹夫セロリー社長、LU協)は3日、東京ドームシティプリズムホールで5回目の合同展示会「レディースユニフォームフェスタ2009」を開催した。「オフィス・ビューティー」をテーマに会員企業11社が自信の商品をそろえ、会場を華やかに彩った。
 エコロジーをテーマにした前回とは一転、全体にウエアを前面にしたレイアウト。開場後のあいさつで太宰会長は10年前のLU協発足の経緯をふり返り「99%は競争だが1%の協調でできることはたくさんある。そのひとつが今年5回目の合同展。商談、そして業界のコミュニケーションの場として評価をいただけたことはうれしく、ありがたい」と述べた。
 LU協は今回展に合わせ小冊子「レディースユニフォーム プロの基礎知識」を作成し会場で無料配布した。「社員教育や販促に活用していただき、これからもLU協と力を合わせてがんばっていただきたい」(太宰会長)。ここでLU協からの「サプライズ」としてサンバチームが登場、踊りながら会場を練り歩き、大いに盛り上げた。
 参加企業はイスト、カーシーカシマ、ジョア、神馬本店、セロリー、 チクマ、トンボ、ナカヒロ ハイナック、ハネクトーン早川、フォーク、ボンマックス(五十音順)。


オフィス・ビューティー新時代へ/レディースユニフォームフェスタ2009から

(上)〜 閉塞感打破に一丸 〜

 7月3日、東京ドームシティプリズムホール。会場中央のラウンジに、レディースユニフォーム協議会(LU協)会員企業の首脳11人の姿があった。「最近の日本人は海外でも元気がないと言われる。背筋がピンと伸びるよう、きょうは私たちLU協からサプライズをご用意しました」。LU協会長の太宰幹夫セロリー社長の合図で現れたのは、きらびやかな衣装をまとったサンバチーム。ダンサーは激しく踊りながら会場中を練り歩き、来場者を巻き込んで体を揺する。未曾有の経済危機のなかで迎えた5回目のLU協合同展示会「レディースユニフォームフェスタ」は、型破りに幕を開けた。
 「婦人アパレルの展示会のようだ」―都内の代理店の担当者は会場を見回し感心したようにつぶやいた。入口から進むと右手にボンマックス、イスト、カーシーカシマ、セロリーが開放感のあるディスプレーで引き付ける。左手は神馬本店、チクマ・アルファピア事業部、ハネクトーン早川、ナカヒロハイナックカンパニー、フォーク、ジョア、トンボが個性的にプロモーション。ボリュームと奥行きを存分に見せるレイアウトだ。
 更新延期に中止、値下げ要求、制服廃止…。ここ数年起きていた復活ムードが霧散したオフィスウエア業界。別注はもちろん、中型案件の積み重ねとリピート需要が安定しているはずの備蓄も不況の影響はまぬがれない。昨年暮から今年前半にかけてLU協会員2社が相次いで倒産。ボンマックスが継続供給し顧客への品切れは回避したものの、市場の縮小と淘汰の加速は誰の目にも明らかだった。
 「今年の展示会はどうなるのか」。春夏商品の出荷のピークが過ぎたころ、メーカーには代理店などからこんな問い合わせが入るようになった。LU協は今年結成10年、年1回の合同展示会は5回目を迎える。オフィスウエアの展示会としては国内唯一、最大の企画として定着している。それだけに経費削減の逆風のなか、外部の関係者が懸念するのも無理からぬところだった。
 会場はすでに確保し、合同展についての検討は年が明けてから着々と進んでいた。景況は悪い。しかし「こんなときだからこそレディースユニフォームの世界には夢を描きたい」と11社は例年に増して力を合わせた。テーマは「オフィス・ビューティー」、主役はレディースユニフォーム。直球の展示会の構想が練られていった。

(中)〜 冊子に込めた11社の思い 〜

 「レディースユニフォームフェスタ2009」では各社が自社色を強めた商品と展示で会場を彩った。イストは素材の品質をシックな色柄や織りによる上質感で昇華させ、アクセサリーとの組み合わせなど感性豊かに提案。カーシーカシマはホテルや病院、銀行など職種ごとに分かりやすくディスプレーしひときわ人目を引いた。
 神馬本店はオフィスウエア「セレクトステージ」を前面に、和調のサービスウエア「今昔草子」を後方に展示。やや奥まったレイアウトで来場者の足を引き込む。セロリーはオフィスウエア「クレッセ」、サービスウエア「WSP」の介護向け提案と、対応力の広さで存在感を示す。個人買い需要を狙う「デフィー」のブラウスは、ファストファッションのテーストも感じさせる注目商品だ。
 ボンマックスはプロモーション中の「ファイテン」を採用したアイテム、省エネのオフィスでも快適に着られる進化系スーツなど、デザインに機能性を加味した企画で抜きん出ている。
 「各社ががんばっていると励みに、刺激になる」と素材メーカーの担当者は言う。「あいさつ回りしながら新商品は全社チェック。勉強させてもらっている」とフリーランスのデザイナー。
 では、商談の場としての評価はどうだろう。「秋冬商品の買い付けは、目的のほんの一部。まだ夏物も売らなければならない時期、商談は後でじっくりしたほうがいい」と都内の納入業者は言う。「これだけ人が集まる場。ふだん忙しい人にあいさつしたり新人を紹介されたり。ネットワークとコミュニケーションが商売の要(かなめ)。そういう意味でのフェスに期待している」
 レディースユニフォーム協議会(LU協)は今回、「レディースユニフォーム プロの基礎知識」と題したパンフレットを来場者に配布した。ユニフォームの役割や歴史、業態の違いと製造プロセス、採寸、手入れなどの基礎知識を22ページで解説している。代理店やメーカーの社内教育や販促ツールに役立ててもらう。巻末にLU協の沿革も記載、10周年の記念にもなっている。
 「ユニフォームに携わるわたしたちが伝道師としてその役割を正しく伝えたいという思いを形にした。足を運んで下さった方々に何かを持ち帰っていただこうという、ささやかな感謝でもある」と太宰幹夫LU協会長は強調する。

(下)〜 正攻法で各社のカラー打ち出す 〜

 「商品での差別化は難しい」レディースユニフォームについてはメーカー、納入業者、そして顧客からもこうした意見が増えている。業態や年齢層が広がったことに加え、企業側にはコスト見直しで制服の是非論も再燃している。そんななか、レディースユニフォーム協議会(LU協)のユニフォームフェスタは商品を前面に打ち出した正攻法で、各社のカラーを鮮明に浮かび上がらせた。
 ハネクトーン早川はカウンター越しに接客する業種に向けた「カウンタービズ・ウエア」でブラックとグレーのラインアップを発表、異彩を放った。チクマ アルファピア事業部は今年から接客を伴う業種に対応したアイテムを投入。同素材のオールシーズン商品、レンタルサービスと、顧客が真に求める需要に接近する。
 メディカルウエア、介護向けウエアが好調なフォークは「ヌーヴォ」で病院事務向けの機能性ベストと絞り込んだ商品をリリース。ブースでオリジナルのプロモーション映像を流し新鮮な印象を与えた。
 展示の手法も回を重ねるごとに磨かれてきた。ジョアは「この秋『かわいくビシッと働きます』宣言」のキャッチで、フェミニン調を前面。モデルに加藤夏希さんを起用し、若年層へのアピール力はダントツだ。
 「ピエ」のナカヒロハイナックカンパニーはジャケット、ベスト、スカートなど定番アイテムの背景に上品な紫をとり入れ、落ち着いた「大人かっこいい」イメージを訴求。トンボは「グレンディー」でウオッシャブルのダウンライナーつきジャケット「エンジェルウォーム」をはじめ、抗菌抗臭、防シワ加工などの機能性を、ツイードやモノトーンの洗練感で包む。「クロクレナイ」「ユニフォーム東京コレクション」と才色兼備なコレクションで圧倒した。
 千葉から来た代理店の関係者は「インナーやアクセサリーが充実してきている。重衣料が動きにくいので、顧客に勧められるものは多いほどありがたい」と神奈川県の代理店関係者。「不況でも新作がこれだけそろうのはメーカーの努力。『事務服はみな同じ』などと言われないよう、われわれもしっかり売っていかなくては」
 フェスの来場は1953人(主催者調べ)、3日午後4時の時点で前年を上回った。「『99%の競争と1%の協調』を掲げてLU協が発足し10年。1%でもさまざまなことができることを示せたと思う」。会員企業のトップとともに来場者を見送りながら、太宰幹夫LU協会長は穏やかな笑顔をみせた。
 毎回少しずつ形態を変えながら続いてきた同フェスタ。そもそもLU協はライバル同士の団体といえる。発足当時から「うまくいかない」という意見はあった。しかし発足10年の間にハンガーの統一化やSCM、モデルの肖像権などの課題を協力し解消してきた。同フェスはそうした取り組みの集大成。会員と関係者が一堂に集まる場を創設する意義は、継続することでさらに高まっていくはずだ。


ボンマックス/女子制服にアウトラスト

 ボンマックスは09秋冬物展示会で、ユニフォーム業界で初めて温度調整素材「Outlast(アウトラスト)」を使ったレディースオフィスウエアの新商品「Outlast・」「Outlast2」を開発、披露している。
 新商品は、暑いときに放熱冷却、寒いときに発熱保温するアウトラストで理想の温度帯をキープし、省エネのオフィスでも快適に着用できる進化系スーツ。
 素材はウール(スーパー100)50%、レーヨン30%、ポリエステル20%の混紡で上質な風合いを実現した。ダーク地に入れたカラーストライプと美しいシルエットが、マニッシュななかに凛とした女性らしさを演出する。
 ネイビー×パープル、ブラック×ブルーの「1」とブラック×ピンクの「2」の2タイプで、それぞれにジャケット、ベスト、スカート、パンツの4アイテムを用意する。
 同社は09秋冬物で、高い機能とファッション性をリーズナブルな価格で提供することを重視する。アウトラスト使いの新商品は、この秋冬の中核商品となる。


フォーク/検診衣を発売/検診需要に付加価値

 ユニフォームアパレルのフォーク(埼玉県加須市)は検診衣を6月から発売する。スポーティーなシャツとパンツのセットで、4色と48型を組み合わせカスタムオーダーできるのが特徴。検診人口の増加を見込み今後の注力商品と位置づけている。シャツは4700〜5500円、パンツ4300円。初年度の3000万円売り上げを見込む。 医療制度改革の一つとして昨年4月に「特定健診・特定保健指導」が導入された。現段階で受診人数は伸びが鈍いが、今後は国が保険事業費を投入し普及・啓発を強化する。

 こうした背景から同社は差別化を図る医療機関を対象に付加価値の高い検診衣を開発した。独自素材のポリエステル100%ニットで工業洗濯対応。シャツはプルオーバーと前開きの2タイプ。前開きは胸部検診に対応しており、また前身ごろは二重で防透性を高めた。襟の型(Vネック、ボートネック)、袖丈(7分、5分)、着丈、ポケットの位置が選べる。 色はブルー、ピンク、グリーン、グレーで、襟、袖、身ごろ、ポケットに好みで配置できる。1色、ワンポイント、ポップな4色と、色・型の組み合わせでユーザーはオリジナルの検診衣を制作できる。 「検診衣はまだ廉価で薄いものが主流。市場にない高付加価値なもの、医療機関の差別化に寄与する商品を提供したい」と同社。7月開催の国際モダンホスピタルショウでお披露目予定だ。来年からはメディカルウエアカタログ「ソワンクレエ」に掲載する。


飲食向け制服に異変/単価低下 「上質感」志向と二極化

 飲食業向けのユニフォーム需要に異変が見られる。消費の冷え込みで外食業界が不振な半面、そう菜販売など内食向けは堅調。衛生面の意識は引き続き高く、抗菌素材や異物混入仕様、レンタルでの衛生管理は引き合いが多い。 生活の基本である「食」向けのユニフォームを手掛けるアパレルメーカーは多い。汎用性の高いデザインや小人数の店舗のオーダーも受けるQR対応で浸透していった。

 しかし不況下でユーザーの意識の変化は明確に表れてきた。ひとつは「ユニフォーム不要論」。低価格のカジュアルウエアや市販のエプロンなどを支給するケースだ。既存客でも「ユニフォームメーカーのものを全部買う必要はない」と1点買いに切り替える店も増えているという。 「店舗のサイクルも早い。1年あまりで業態を変えたり閉店してしまう」と都内のメーカーの企画担当者はこぼす。 安く買いたいという要望も多く低価格競争は相変わらず。接客向けユニフォームの需要と定番のカタログ商品の供給にかい離が生じている。 「制服がいらないところに上質感志向、二極化はさらに進むだろう」。工場用からホール向け、「別注を超える定番」をうたうデザイン性の高いラインまでを手掛けるアプロンワールドは見る。ただし「市場の変化が落ち着けば新しいニーズが見えてくる。低価格の部分では争わず、引き続き高品質なモノ作りを続ける」と静観姿勢だ。


ハネクトーン/「おくりびと」へ制服/葬儀業向け企画増やす

 ハネクトーン早川は女性向けユニフォームの秋冬新作カタログ「ハウ」で葬儀業向けのアイテムを発売する。「オフィスとサービスの融合」を標ぼうする独自のコンセプトを深化、ブラックフォーマルが定番の葬儀業に、シルエットや色に幅を出した提案で切り込む。 葬儀業への参入が増えている。これまでは専門の業者や冠婚葬祭互助会などが中心だったが、異業種の新規参入も珍しくない。「冠婚葬祭の形態は多様化するなか、映画『おくりびと』がヒットするなど葬儀への意識も変わりつつある。制服にも新しい切り口が求められる」(同社)と読んだ。 ハウは昨年からカウンターを使った接客業をターゲットにした「カウンタービス」を打ち出している。対象は「セレモニー」「コンシェルジュ」「ファイナンス」「ビューティ」「ストア」で、このうち葬儀向けはセレモニーの部分を拡大させたもの。 ジャケットやボックススカートなど基本的な商品だが「葬儀は畳の上も多く、ひんぱんに立ったり座ったりするうえ、ベテランの従業員が多い」(同社)点に配慮し、アームホールは大きめに、スカートの足さばきを計算している。

 色や織り柄も凝った。「弔問客は黒一色。区別がつくよう紺やグレーの制服を採用する例も少なくない。ただし普通の寒色では陰気になってしまう」ことから、紡績と共同で素材を開発。くすんだ感じにならない色と織りを具現化した。カタログではモデルが菊の花を持ち、厳粛なイメージを演出しているのもユニークだ。女性用ユニフォームも低価格志向が懸念される状況だが「既存の発想にとらわれない企画でさらに需要に接近していく」と攻めの方針を維持する。


秋田銀行/女子制服リニューアル/“ドン小西”がデザイン

 秋田銀行(藤原清悦頭取)は1日から創業130周年記念事業の一環として女性事務服をリニューアルした。15年ぶり。日本ユニフォームセンター理事の“ドン小西”こと小西良幸氏がデザインした。 新制服はブラックネービーのジャケット、ベスト、スカートに明るい色柄のオリジナルチェックのプリントブラウス、またはシックで上品な印象のタックブラウスを組み合わせた。ジャケット、ベスト、スカートのポケット部分には同行のシンボルマークを刺繍であしらっている。 夏服冬服同一デザインのアウターはリラックスした優しいイメージのラグランスリーブをポイントとしたジャケットに襟ぐりを広く開けたフォーマル感の高いベストを組み合わせた。環境保全のため再生PET素材を採用しているのもポイント。

 長袖プリントブラウスは赤系プリントで独自の印象を、半袖プリントブラウスは、青系プリントでさわやかな印象を与える。タックブラウスは長袖・半袖ともホワイト、ブルーの2色展開。タックブラウスにはプリントブラウスに使用したオリジナルチェック柄のスカーフやリボンを組み合わせ、統一感とファッション性に配慮した。 決定にあたっては「事務服に関する行内アンケート結果」を参考に、女性職員を中心としたプロジェクトチームがデザインや機能性について検討を重ねた。シンプルながら「自分らしさ」を表現でき、顧客には「信頼感」「親しみやすさ」「優しさ」「信頼感」を印象づける制服として最終決定したという。


女子ユニフォーム協議会/東京で7月に合同展

 レディースユニフォーム協議会(加盟12社)が主催する合同展「ユニフォームフェスタ2009」の概要がこのほどまとまった。  今回は「オフィス・ビューティー」をテーマに前回と同じ開催場所の東京ドームのプリズムホールで7月3日に開催する。出展は備蓄オフィスユニフォームメーカー11社。今年は協議会が発足して10年目を迎え、05年から始めた合同展も5回目を迎える。  太宰幹夫会長は「非常に厳しい景況下にあるが、合同展では1社1社がレベルアップして、質の高い内容を発信していきたい。また元気を出してもらえるような催しにしていきたい」と話している。  合同展では協議会の発足10周年を記念して、「ユニフォーム・バイブル」的な記念誌を会場で配布する。代理店のセールスマンやアパレルの営業マンの販売促進の参考になるような約30ページの小冊子を制作する。また、会場内で10周年の記念式典を午前と午後に各1回(約30分)ずつ行うほか、合同展終了間際にも元気の出るようなイベントを催す。  出展11社は次の通り=イスト、カーシーカシマ、ジョア、神馬本店、セロリー、チクマ、トンボ、ナカヒロ・ハイナックカンパニー、ハネクトーン早川、フォーク、ボンマックス。

チクマ/老舗菓子店が採用/循環型リサイクルユニフォーム

 繊維商社のチクマが原料循環型リサイクルシステムを活用したユニフォームの導入を進めている。  このほど福岡の老舗和菓子店如水庵が「ショップ如水庵」で着用する夏服ユニフォームで同システムを使ったユニフォームを採用することを決めた。昨年10月に導入し秋から冬、春にかけて着用している合服に続いての採用となる。6月1日から男性10人、女性150人の計160人が着用する。  原料循環型リサイクルは帝人ファイバーの「繊維to繊維」(エコサークル)を実現するリサイクル技術と、チクマが環境大臣の認定第一号となった廃棄物の広域的処理にかかわる特例制度「広域認定制度」を活用する。  ショップ如水庵が採用したポリエステル混合素材の回収エコマーク付きユニフォームが、生産・使用・廃棄・回収、そしてユニフォームの再生産を半永久的に循環。環境負荷の低く、環境保全に役立つユニフォーム活用の事例となる。


RFIDタグ/富士通、軽量化に成功

 富士通と富士通フロンテックは、ユニフォーム管理などに使われるUHF帯RFIDソフトリネンタグで従来製より小型で熱圧着が可能なものを開発し、国内外へ発売する。  今回打ち出すソフトリネンタグは、クリーニング時の水・熱・圧力・薬品などへの耐久性は従来のものと同じだが、サイズを40%、重さを50%(約1グラム)、小型・軽量化し、柔軟性を向上させた。  さらに市販の熱溶着シートによる熱圧着でのタグの取り付けを可能にすることで、従来のようにリネンタグを縫い付けて取り付けた場合に比べ、初期導入コストの約4割削減を実現する。  UHF帯RFIDタグの特徴である長距離通信、一括読み取り機能を生かし、ユニフォームなどの製品に取り付けることにより、一括検品、所在確認、自動仕分など資産状況の見える化を効率的、スピーディーに行うことができる。  富士通と富士通フロンテックは、2006年5月に世界初のUHF帯RFIDソフトリネンタグを開発し、これまで運送業やホテル業などで約250万枚が採用されている。新たに開発したソフトリネンタグをユニフォームや作業着、リネン類、モップ、麻袋などが使われるホテル、アミューズメントパーク、病院、クリーニング工場などへの市場開拓を進める。<

ニッケ/ユニフォーム事業に重点/衣料繊維は海外強化

 ニッケの降井利光社長は「衣料繊維事業の成長は海外しかない」と述べ、とくに海外でユニフォーム分野の開拓に取り組む考えを示した。  同社は中長期ビジョン「NN120ビジョン」を具体化するため、昨年12月から新中期経営計画をスタートしたが、衣料繊維は「国内で新需要を創造するのが難しい」と分析。このため、成長戦略として海外市場の開拓に重点を置く。  なかでも、衣料繊維の8割を占めるユニフォーム分野で攻める。「イタリア生地メーカーは高級品、ファッショナブルというブランドが全世界で定着しており、一つひとつの商いは小さくてもそれを全世界に売ることでロットをまとめているが、日本企業にはできない」と指摘。  そのうえで「当社の素材だからこそ使用する世界はユニフォームや学生服」と強調し、これを海外に広げることに力を注ぐ。  海外企業が環境重視の姿勢を強めていることも背景にあり、すでにそこへのワークを始めている。そのためにも「ニッケの素材は信頼性があるイメージを持ってもらう必要がある」として、仏のプルミエール・ヴィジョンなどへ出展し、そこで「信用できる確かな品質や取り組みなどのイメージを構築」。さらに、エコやトレーサビリティーというコンセプトを組み込みながら、開拓を進める。  こうした海外でのユニフォーム分野の開拓の生産拠点に位置づけるのが中国子会社。「日本からの輸出ではコスト的に合わない部分がある」ことから、積極的に活用していく。  一方、国内では小学生服などに期待するほか、化粧品関連のユニフォームの拡大などにも取り組む。

ユニフォーム素材/今年は力をためる年

開発・提案の深耕がテーマに
 昨年から急激に市況が悪化したユニフォーム素材。とくにワーキングは主要ユーザーである国内製造業の業績悪化が暗い影を投げ掛ける。これまで紡績や商社の繊維事業を下支えしてきたユニフォームの不振は、国内の繊維産業にとって無視できない状況だ。だが、暗い話題ばかりではない。ワーキングが落ち込む一方、需要を詳細に分析すると東京地区を中心にサービス分野などは一部に明るい動きが目立つ。レンタルユニフォームなど新業態の伸長も、素材メーカーにとって大きなチャンスになるだろう。各社ではこうした変化≠敏感に感じ取りながら、今年は力をためる年≠ニ位置づけ、素材開発と提案の深耕を図る。需要が回復したときに、かつてと同じマーケットに戻ることは無いというのは、各社共通した見方だが、その変化に対応するための土台作りが今年の課題になるだろう。そこで今回の特集では、有力各社の動きを追うと同時に、素材メーカーの来秋冬向け重点プロモーション素材を総らんする。新たな胎動を感じ取ってほしい。

ニッケ/高付加価値素材に動き
 今期から衣料繊維事業本部販売第2部として、オフィスユニフォームを展開するニッケ。、秋冬向けビジネスでは、先の冷え込みを懸念する備蓄アパレルの間で企画を絞り込む傾向が見られるなか、付加価感のある素材が動いている。
 その代表が、高感度なウール・ポリエステル混紡素材「ニッケエクストラファイン」だ。前シーズンから引き続き好調に推移している。これに準じる形で秋冬向けに吸湿発熱の「ウェルウォーム」加工を施したタイプも、ウール高混率品を中心に引き合いが高い。
 昨秋発表した「ニッケエフ」も好評だ。ぜい化しやすいポリウレタンに代わって、特殊加工を施したポリエステル長繊維を用い織物設計と整理加工でストレッチ性を実現したもの。安定したストレッチ性と洗練された光沢のファッション性が受け、コスメ関連での採用が増えている。
 島津貞敏部長は「価格軸だけではマイナスのスパイラルに陥ってしまう。ウール低混率であってもプラスαの付加価値で市場を守っていきたい」と語る。メンズではフラノ素材も動いている。ニッケ独自の紡績技術による紡毛のようなふっくら感と、細番手による軽量薄地を兼ね備え、スーツにこなせる点が評価された。
 4月下旬からは販売第2部初の合同内見会を開く。紳士服地の頂上商材「MAF」シリーズや「プルミエール・ヴィジョン」に出展した婦人服地などを紹介し、相乗効果を図る。


ユニチカテキスタイル/シーン別提案を強化
 ユニチカテキスタイルは、ユニフォーム素材で大手ユーザーとの取り組みを強化しながら、ワーキング・サービスともに適機能・適価格・適用途≠テーマにシーン別提案を強化する。合わせて回収システム「エコラリー」をアピールすることで糸から回収まで≠フ環境配慮の取り組み構築を進める方針だ。
 同社の今期商況は、とくにワーキングが苦戦する。大口ユーザーである国内製造業の苦境の影響が直撃した。そうしたなか、需要を詳細に分析すると、一部サービス用途などは伸びており、ワーキングでも高付加価値品へのシフトを進めるアパレルの間で同社の差別化素材への関心が高まっている。こうした動きを背景に、来期は適正な機能、価格、用途を明確にし、シーン別に需要を掘り下げる考えだ。大手アパレルとの取り組み強化や、素材の価値を認めてもらえる顧客とのパイプを太くする。
 環境への取り組みも強化する。廃棄物移動に関する広域認定取得で可能になった回収システム「エコラリー」を改めてアピールする。エコラリー参加メンバーも徐々に増えていることから、、年度中には、糸から回収まで≠可能にする体制を構築する考え。
 「需要が回復しても、市場は今とまったく別のものになる」という同社。機能素材の提案強化や環境配慮の取り組みで変化に対応した事業内容を目指す考えだ。

一村産業/ユニフォームは重点分野
 一村産業は来期、ユニフォーム素材を重点分野位置づけ、とくに東京地区のアパレルを対象にサービス用途を深耕する方針だ。とくにレンタルユニフォーム用途などに力を入れる。
 同社のユニフォーム素材は今期、製造業の人員削減などの影響でワーキングが苦戦する一方、東京地区のサービスは落ち込みが少ないなど健闘した。このことから今期、サービス分野を深堀する考えだ。織布子会社、創和テキスタイルの技術力、合繊の機能性と強度を生かし、「ミルコンバーター機能を発揮する」(石井銀二郎社長)。
 とくに合繊の機能と強度が生きる分野としてレンタルユニフォームなどを挙げる。北陸産地のコンバーターとして、ファブリケーションに磨きをかけることで、サービス、白衣などでも新規案件を掘り起こす考えだ。「フットワークよく、スピードを持って取り組む」と石井社長。商社機能を生かし、原料調達の工夫などでコストダウンも進める。環境配慮素材と回収システムの研究や共同研究も進めており、将来的にはユニフォーム素材の海外販売も視野に入れる。


東洋紡STC/サービスに軸足 ワーキングはVP加工に重点
 東洋紡STCは来期、これまでシェアの低かったサービス用途に軸足を移す方針だ。とくにニット製品に力を入れる。市況低迷が続くワーキング分野に関しては、開発商品の提案を強化し、独自の形態安定加工、VP加工のテコ入れでばん回を目指す。
 同社は、今期から東洋紡と旧新興産業のユニフォーム事業を統合したことに合わせ、一部不採算商権からの撤退を進めた。この結果、」年度売上高は「年度対比半減したものの採算は大幅に改善した模様だ。「」年は守りの一年だった。問題は、年以降。ROAを重視しつつ、反転攻勢に出る」考え。
 市況的には、東京地区を中心としたサービス分野はワーキングほど需要の落ち込みが大きくないことから、「これまでシェアの高くなかったサービスに軸足を移す必要がある」という。とくにポロシャツなどニット製品に力を入れる。編み立ては東洋紡ニッティングインドネシアの活用に加え、商社機能を生かした海外協力工場の整備を進める。サービス内容に応じた商品開発を重視すると同時に、リネンサプライ対応の強化を打ち出す。グループ会社、東洋紡リビングサービスなどと連携することも視野に入れる。
 一方、ワーキングは、秋冬までは現在の生産調整が続くとの見通しから、@春夏に向けて差別化品の提案を強化する。とくに独自の綿100%形態安定加工、VP加工でテコ入れする。アパレルが価格競争一辺倒から、もう一段の付加価値商品に転換するためにVP加工は最適の素材との考えから、アパレルと強力なパートナーシップを構築してワーキング分野でのVP加工拡大を図る。


ユニフォーム展イン東京/プロモーションに自社色

 今月5、6日の東京はユニフォームの展示会が集中した。景況悪化で年明け、経営トップからは異口同音に慎重論が聞かれたが、ふたを開ければ各社が全力のプロモーションを展開した。一口に展示会といっても手法も様々だ。

工夫を凝らした演出
 両日、アパレルメーカーによる都内の展示会は20を越えた。「会場での会話は熱の入れ方が昨年とは明らかに違う。余裕がないともいえるが、商談の場としては今年のほうが活気があるのでは」と話すのは、ある商社のユニフォーム担当者。
 迎えるメーカー側も、印象度と製品特性を伝えるため工夫を凝らす。カーシーカシマ、ヤギコーポレーション、セロリーはファッションショーが定着。映像や音楽など演出方法も回を追うごとに洗練され、プロモーション手法にも自社色が見え始めた。
 今回初めて本社ビル内で開催したのはアルトコーポレーション。一時的に空きテナントが出たため有効活用した。カラーチノパンとトップスとのコーディネートなど、特性を丁寧に説明した。「当社は繊維街の近くで移動しやすい場所にある。効率よく移動できたのでは」と足立直隆社長。
 商品構成と演出で圧倒したのがボンマックス。「ファイテン」を採用したユニフォームの新作をお披露目したのはダンスチーム。プロスポーツ選手にも愛用者が多数いる同素材にふさわしい。オフィス、サービス、プリントサービスの豊富なラインアップで企業理念「働く人を元気にする」を前面に打ち出した。「セールス・インセンティブ」事業、ゴルフグッズなど、グループの総合力も見せた。
 お台場に移転した本社で初めての展示会を行ったイストは、独自の手法を採っている。新作に絞り込んでディスプレーはエンドユーザーに見てもらい、販売代理店との商談は別室で行う。ユーザーには見やすく、商談もスムーズ。直需の部門を持つ同社だからこそ可能な展示会だ。
 谷屋行雄社長は「市場の競争が激化するほど、サプライヤーの淘汰も現実味を増す。ユーザーにとって刺激的で革新的なものを提供できるか、企業努力が問われているのが今。モノ作りだけでなくプロモーションまでを含めた実力をつけていかなくてはならない」と話す。


オフィス&サービスユニフォーム/09春夏 トップインタビュー

アルトコーポレーション社長・足立直隆氏/不況だから楽しく7色
 「カジュアルワーキングドットコム」の新作はカラーチノパン。ビビッドカラーから定番のブラックまで7色に増やした。これまで、トップスは色柄の種類を増やしていたが、ボトムはベーシックカラーばかり。不況だからこそ明るい提案をしたい。赤いチノパンなどはこれまでなかったが、ゴルフの石川遼選手の影響か、抵抗がなくなってきたようだ。他製品との豊富なカラーバリエーションと組み合わせて着ていただきたい。
 「個人でも着てみたくなるようなウエア」を目指すと、スポーツウェアメーカーやカジュアルウエアメーカーと競合すると言われることもあるが、持続性やイージーケア性などは専業の強み。逆に、それらを模倣してしまってはユニフォームメーカーとはいえない。
 メーカーは、ユーザーの職場で働くわけではない。机上の空論に陥る可能性もある。「こちらから提案しなくては売れない」という意見もあるが、当社としてはチョイスの幅を増やすことが有効な提案だと考える。昨年の7月決算は23億円で前年比5%減だったが、今年は伸ばす姿勢でいく。大手の1社が寡占しているような市場ではばん回は厳しいが、ユニフォーム市場なら下げた分は取り戻せる。当社の売り上げは中小案件の積み重ねで激減することはない。商品に自信を持って売っていくことだ。


住商モンブラン社長・土肥謙一氏/「メディカルサービス」を新境地に
 2008年5〜11月の当社上半期は、全般的に厳しい商況が続いた。とくに11月売上高が2ケタ%減と急落するなど、期間を通しての実績は微減推移だった。食品業界向けユニフォームの主力ユーザーである外食産業に停滞感が大きく出ていることが原因のひとつとしてあげられるが、繁忙期となる2月以降に向けて「リテール・ハセップ」など売れ筋製品の再構築と提案を進めて巻き返しを図りたい。同様に医療用白衣でも「asics」ブランドで、携帯電話の脱落防止機能のような現場で必要とされる改良で付加価値を上げるほか、ドクターコートの追加などを進める。
 さらに、09年はこれらに加え、新たな切り口として「メディカルサービス」分野向けのユニフォームを打ち出していく。当社で蓄積してきたフードサービスと医療分野の各種ノウハウが活用できるほか、代理店も販売ルートが拡大できる。足つぼマッサージやドラッグストアのほか、獣医やトリマーなど、接客を伴う予防医学、ペット関連サービス業向けの製品を集約し、専用の見本帳「アタラシイユニフォームノカタログ」も発行した。これを新たな事業領域として、重点的に展開する。


ツカモトユーエス常務・澤田秀峰氏/SP事業再開へ
 一昨年の10月も需要が落ちたが、今年は想像を絶する状況。別注は延期と中止、コスメ関係でいくつか取れたが、来期の見通しは厳しい。ユニフォーム事業、ファッション事業部とも前年同期比で増収微減。
 悲観ばかりしていられないので、まずは足もとの戦略だ。生産基盤は昨年から見直しを進め、海外工場との連携を強め、競争力のある体制ができてきた。 別注は、素材メーカーと協力しツカモトオリジナルを開発する。中国生産では、設備の立ち遅れをマンパワーで埋めていたが、人件費高騰の折、機械化を進めることで効率化を図る。
 もうひとつ、一時休止させていたSP事業を復活させる。一時は60億〜80億円規模で手がけていたが損益が厳しく、分社化をきっかけにほとんど受けなくなっていたが、需要はあった。再開して伸ばし、ウエアの目減りを埋める。


デサント第1部門デサント・マネジメント研究所マーチャンダイザー参事・川井秋彦氏/手術衣で男性向け市場狙う
 1月より「ルコックスポルティフ ナース」で手術用ガウンの下に着る「手術衣」を発売した。ソフトな肌触りとストレッチ性に優れたニット素材などスポーツウエアのノウハウを生かした。この分野は意外と男性用の商品が少なく、有望な市場と見ている。
 「ルコックスポルティフ」は上期で2万7000点を販売し対前年比を3000点上回った。伸びしろはウエアで、靴が減っている。半面、受注が生産に追いつかなかった反省もあり、今後は在庫やQR対応など生産体制の強化が課題だ。エステやスパ市場も視野に入れたい。
 販売面では、全国にグループのネットワークを持つリネン業者と組み、北海道、本州に網羅できる体制に。個人購入向けの「アスクル」「レモール」と併せ、効果を期待している。


アプロンワールド代表取締役副社長・矢澤真徳氏/「別注を超える定番」めざす
 2008年はほぼ横ばいで推移した。メディカルは「アレニエ」が好評、大型案件もまとまった。サービスはホテル向けの勢いが落ちている。2009年は、サービスは引き続き苦戦が予想される。メディカルも、他社も新企画を投入したが、需要が急に伸びるわけではないので過剰供給の感がある。介護向けは就業人口増で、市場としては有望。しかし、学生服メーカーやワーキングメーカー、当社のような白衣メーカーも参入し、デファクト・スタンダード不在の状態だ。
 消費マインドが多様化する中で、ユニフォームはハウスブランドよりも素材や機能性の「いいもの」が求められる。2009年はアレニエはシリーズを充実させ、別注対応も並行して進める。ストレッチ性に優れたダウXLAを採用したメディカルジャケット、診療衣、手術衣などを投入していく。白の原点に戻りながら「別注を超える定番」を目指す。

イスト社長・谷屋行雄氏/強み、特色崩さずに
 2008年3〜12月の売上高は対前年比107%の増益。商品別ではカタログの女子オフィスが同105.6%、サービスウエア「スウィング」アミューズメント向け「ランド」が同97%、バイオーダー同105%、カタログ別注同140%、レンタル事業は115%だった。女子オフィスではウール混の高品質なものが当たった。
 営業部別に見ると、バイオーダー115%、販売代理店106%、カタログ直販99%、大阪は同107%で、今期の着地は57.5億円、同106%を見込む。堅調な数字だが、ここ2、3カ月は女子オフィスに市況の影響が強く現れている。予測がつかないが、新年度の目標は58億規模、3カ年で61億円を目指す。
 市場縮小の中で新規開拓し、利益を出すためには、まず効率化。3月1日からは直販事業の部門を統合、バイオーダー、カタログ直販の2部7課を「直販事業本部」の1部3課制とする。女子オフィス、飲食・サービス、物販・パーラー向けに、カタログとバイオーダー部隊が一緒に動き、情報の共有化と活性化を図る。生産性と効率性を高め、半年、1年で実質的なメリットを出したい。
 新商品は自社の特性と強み、企画の特色を崩さず、引き続き「市場にないもの」を提供していく。


カーシーカシマ常務・横塚文男氏/新しい付加価値を
 08年7月決算は厳しいながら比較的健闘し、8〜12月はレディースオフィス「エンジョイ」が健闘、アミューズメント「アムスネット」が増、介護向けの「ハートグリーン」は分母が小さいながら順調に伸びている。不振続きだったアムスネットは底打ち感が出てきた。開始2年のレンタル事業も数字を積み重ね、順調に伸びている。サービス向け「キャリーン」の再構築が課題だ。
 生産面では、中国のモノ作りが元安で若干落ち着き、欧米向け需要の落ち込みから、ユニフォーム作りの環境は悪くないと見る。上海を拠点とした販売事業も実質、今年からのスタートとなる。
 今年「エンジョイ」は大きく変わるものはないがブラウスのバリエーションなど単品を強化する。ペット素材での「ナチュラルダイ」、ポリエステルコットンなど新エコ素材も採用した。
 サービスウエアでは、テーマのひとつに25歳前後を対象とした「アラウンド25」を打ち出す。この年代のユーザーのパフォーマンスを引き立てる、ホテルの接客業のようなシックで落ち着いたスタイルとした。
 ユニフォームの原点は機能と感性だが、新しい付加価値向上への取り組みが求められている。エコロジーでは、単なるリサイクル素材ではなく、オーガニックや水を使わない染色といったテーマ。厳しい市況下だが価値創造への第2ステップととらえている。


ボンマックス社長・外川雄一氏/商機は入り口でとらえろ
 需要は昨年10月から急ブレーキが相変わらず続いている。レディースユニフォーム「ボン」は昨年並み、サービスは減、イベント、別注が好調。新規に始めた大手出版社向け雑誌関係の付録、企業キャンペーンの販売促進用商品の製造販売「セールスインセンティブ」事業は無事に予算達成、というところ。通期の売上高は単体で68億円を見込んでいる。
 備蓄と別注のバランスは大事。備蓄は人件費と固定費は変わらないがビジュアルと商品開発はコストがかかる。先行投資型の、火がつきにくい市場だ。対して別注は人が取ってくるもの。売るために動くのではなく受注のために動いたほうが確実に収益になる。来期はセールスインセンティブ、別注、定番から派生した別注に注力する。
 今年はサービスウエア「フェイスミックス」で企画を一新、スポーツウェア向けの新素材「ファイテン」とのコラボ企画も用意した。2月6日の展示会で、派手なファッションショーでお披露目予定。今年の自社の新テーマは「チャンス」。世の中に起こるあらゆることをチャンスととらえる。最初の入り口でチャンスをとらえる習慣をつけること。引き続き単体売上高80億円目指し、コスト体勢も筋肉質にしていく。


セロリー社長・太宰幹夫氏/2バーションのカタログ
 2008年11月期はサービスウエアや別注対応は増収で推移したが、主力のオフィスウエアの商況が夏以降急速に悪化、大幅な減収推移となり、全体として減収減益になる見通しだ。
 新年度は原点に立ち返って、ヒアリングを繰り返すなど販売代理店との取り組みを進めている。各エリアの特色を生かした拡販を図る。その一環として代理店が使いやすく、エンドユーザーへより商品内容が伝わるように12年ぶりに関東、関西の2バーションのカタログを製作した。また、昨年から販売を開始したオフィスウエアのレンタル事業も本格化する。
 新年度のキーワードの一つである「環境対応」では、昨年11月に産業廃棄物の「広域認定」を取得した。総務部に専任の「環境推進課」を新設、環境対応商品を販売するばかりでなく、初年度5万点を目標に、本格的にユニフォームの回収、再生を進める。


ハネクトーン早川社長・早川明男氏/失敗恐れずに企業を育てる
 2008年7〜12月の受注案件数は前年比マイナスだったが、大口案件の獲得に細かいものをかき集め、09年3月までには前年並みを維持できる見通し。とはいえ3月時点では業績悪化が顕在化し、市況は一層、冷え込みが予想される。ターゲットを絞り込み、受注率を高めていかなければならない。
 昨年リリースの「カウンタービス」はこれまでサービスのくくりになかったものを新しい切り口で提案し、取り引き先も増え、3月決算に貢献してくれそうだ。サービスとオフィスの融合と「ジュン」のブランド力、さらにデスクやカウンター周りの接客業向けという方向転換は、成功だったと考える。
 SSのカウンタービスは「セレモニー」「ビューティー」「ファイナンス」「コンシェルジェ」などのうち、消費マインドが冷えにくいネイル・エステ・スパなどビューティーを強化した。
 社内改善や新たな取り組みも並行して進める。企画部では若手デザイナーの登用、製造部では技術の継承を進捗させている。4月の繁忙期過ぎには経営改善の第一弾を予定している。中小企業診断士のチームに、一度社内業務を客観的に、ゼロベースで見てもらう。
 営業面では、大阪に駐在員を置き情報収集や今後の種まきを開始する。東京発のアパレルとして西日本の市場への接点として機能させたい。存続のために、失敗は恐れず企業を育てていくという姿勢でいる。


フォーク取締役営業企画本部長・小谷野淳氏/守るか刷新か、3年が節目
 1日から全国の販売代理店参加型のeコマース「フォークウェブショップ」事業がスタートした。アフィリエート制を応用したもので、販売代理店が自社のホームページに当社のバナーを置き、閲覧者がその商品を購入すると代理店に10%のコミッションが支払われる仕組み。オフィスユニフォーム「ヌーヴォ」、ナースウエア「ソワンクレエ」を販売する。
 事業の開発背景として、ユニフォーム業界のeコマースの課題がある。まずモデルの肖像権。画像の顔にぼかしやアイマスクを入れても解消できない。顧客対応、更新など手間ひまをかける割にもうからない、とされてきた。フォークウェブショップなら購入から発送までの業務をすべて当社が行なうため、代理店はバナーを貼るだけ。昨暮の説明会は関心が高く、後手だったSEO(検索エンジン最適化)対応に注力する企業も増えるかもしれない。
 2009年はメディカル、介護向けの新ブランド「クロッシー」を推す。クロッシーはデイサービスなど通所型の施設向けにコストパフォーマンスの高いウエアをそろえた。吸収合併による園児服の展開や北海道の販路確保など、商品とチャネルの改善も実直に行なっていく。今後3年くらいは、既存のビジネスを守るか、より新しくしていくか、新たな時期になると見る。


アモリリ社長・田村昌彦氏/オフィス分野に特化する
 2008年7月期決算は売上高が約6億円で、ほぼ横ばいの推移だったが、09年度の上半期(08年8月〜09年1月)売上高は約4%減と厳しい推移となっている。
 厳しい商況の中だが、かかわりの深い三星商事との連携、分業体制を生かし、当社の得意分野となるレディースのオフィスユニフォームのカタログ販売に特化した戦略を進める方針だ。
 当社の現在のオフィスユニフォームのブランドは定番の「アモリリ」、カジュアル化を強調した「サビーヌ」、プライスリーダー的存在の「ヒロコ・コシノ」の3ブランドを展開している。それぞれのブランドの特性と販路の特性に合わせた展開を図る。また、プリント柄白衣の「ティクル」も小〜中規模の診療所や開業医など、従来の白衣との違いを強調しやすい販路に向け、アピールを続ける。
 新販路の開拓ではインターネット経由の販売に積極的に取り組んでいる代理店のほか、ユニフォームも含めたオフィス用品のインターネット通販大手などのルートを深耕していきたい。
 当社の売上規模などを客観的に見て「立ち位置」を意識し、自社でできることと他社(者)に任せたり連携したりの見極めが重要だと考えている。

トンボ取締役第二事業本部長・八杉幸治氏/積極的に首都圏市場開拓
 今期(2009年6月期)前半の商況は、レディースオフィス分野が西日本での落ち込みが激しいなど、10月、11月と売り上げが2ケタ%ダウンした。一方、介護分野は10月こそ不調だったが、その他の月は堅調に推移し、ほぼ横ばいで推移する。
 昨年10月に本社新工場を竣工、生産・物流体制を大幅に強化した。従来以上にタイムリーな商品供給で取引先の期待に応えたい。
 下期以降はオフィス分野で、首都圏市場の開拓を積極的に強化する。商品としては、素材や縫製の仕様など機能性を前面に打ち出した付加価値商品を提案していく。具体的にはストレッチ性や消臭機能がポイントになる。介護分野では検査着が盛り上がりを欠いたが、今後は入居者や患者さん向けの製品を充実させる。サービスや軽作業など、男女ペアで提案できる商材も別注案件を中心に拡大を図る。


チクマ取締役アルファピア事業部長・清水和正氏/時流に乗る商品・販路開発を
 2008年10月から風向きは大きく変わり、ロットの大小、別注定番を問わず、各種案件の動きが鈍化した。当社では7月ごろまでの夏物商戦がやや低調だったが、秋物商戦が始まった8月、9月の売上高が前年実績を上回るなど上昇ムードが出てきたところだっただけに、とくに厳しく感じた。
 その中でも、アルファピアブランドのレディースオフィスユニフォームやメンズ向けのジャケットシャツなどの製品が健闘したことは、今後の方向性のヒントになる。
 とくにメンズジャケットシャツはクールビズの定着でシャツをユニフォームとして支給する事業所が出るなど、時流に合った提案ができたことが大きい。さらに、従来市場に無かった“目新しさ”の要素もあったと考える。09年も時流にあった商品開発を重視する。
 また、雇用体形と伴にユニフォームの需要も多様化している。その面では、これまでの販路だけでなく、個人ユースまで視野に入れた通販カタログ、インターネット販売ルートの開拓も意識している。そのほか、これまで廃棄するしかなかった廃番製品のアウトレット販売も、手段の一つとして模索したい。


ジョア社長・神馬孝司氏/知恵を使って乗り切る
 2008年12月期は10月、11月が大きく落ち込み、売上高が3〜4%減の見込みで、利益面でも減益となる見通しだ。09年はアパレルメーカー、販売代理店ともいろいろな意味で淘汰が進む切迫した状況だと認識している。それだけに自社の足元を固めることが重要だ。とくに中長期的な社員の質の向上と会社としてのバランスを考えれば、定期的な採用と継続的な社員教育、人材育成は欠かせないポイントだ。
 商品面では、レディースオフィスウエアは今後、さらなる高付加価値化で差別化できなければジリ貧になると考える。新しい発想で商品を見直すことが必要だ。同時に流通販売対策では、有力販売代理店との取り組みを深めていくことが不可欠になる。大きな変わり目の1年になるだけに、できるだけ頭を使い、知恵を使って乗り切りたい。


ナカヒロハイナックカンパニー取締役・横山龍一氏/オールシーズン対応商品が中心
 2008年11月期はレディースオフィスウエア分野も、夏以降の実需ベースで非常に厳しい状況となった。女子向けだけなら5%程度の減収推移だが、全体ではもう少し大きな減収となる見込みだ。景況の悪化でオフィスウエアのニーズがとらえにくくなっており、流れを打ち出しづらくなっている。
 09年春夏物はレディースオフィスウエアではシャドー柄とストライプでオールシーズン対応の商品が中心になる。アシックスとのコラボレーションで展開するワーキングウエアは、動きやすさなど現場の着用者の評価が高い。新年度はシリーズ第2弾としてブルゾンを発売する。トップ、ボトム、インナーのセットでの展開に力を入れていく。
 5年計画で撤退を決めているメンズの定番ワーキングウエアは、3年で撤退のめどがついた。今期以降は売り上げへの影響はほとんどない。


神馬本店社長・神馬真一郎氏/需要の掘り起こし不可欠
 国内需要の厳しさは相当のレベルにある。まずは売り上げの昨年対比維持を目標に、社内外ともに需要の掘り起こしに取り組むことが、必須の課題と考える。
 新商品は旧商品のコーディネートを見直し、盛夏商品のほかオールシーズン対応商品も含めて提案する。女性らしさと機能性、そしてビジュアル的には上品さや理知的なイメージに重点を置き、単なる事務服ではなく見た目の優しさを感じてもらえる商品構成とした。
 販売面では需要に対してのスピーディーな対応のため、大都市部から地方まで代理店各社の営業担当者と自社営業担当者との連携を深めている。販促資料やデータを提案することで需要の掘り起しを喚起する取り組みを昨秋から進めてきた。生産面ではスピーディーなフォローを実践するため、海外生産の比重を見直し、国内の縫製工場との連携も深めていく。


東京開催/LU協 次回合同展示会は2009年7月

 レディースユニフォーム協議会(会長・太宰幹夫セロリー社長、LU協)は次回の合同展示会「レディースユニフォームフェスタ2009」(仮称)を2009年7月3日に東京ドームシティプリズムホール(東京都文京区)で開く。5日の定例役員会で決めた。

 次回展のサブテーマやイベント、来年LU協が10周年を迎えるに当たっての記念行事などについては、今後の役員会などで詰める。なお、次回展の幹事はトンボが務める。

 今年の合同展示会は7月4日に同地で開き、約2500人の来場者を集めた。「LU GARDEN 環境を考えるユニフォームの庭園」をサブテーマに、素材メーカーや環境省の協力を得て、環境保全への取り組みなどもアピールした。


東武鉄道/11月から制服を一新/「新生東武」へバスも更新

 東武鉄道は11月1日から駅係員、乗務員の制服をモデルチェンジする。同社の制服モデルチェンジは1995年以来13年ぶりで、対象となる職員は4400人。

 新制服はイメージアップとモラールアップを念頭に「安心(信頼)」「輝き(将来性)」「誇り」の3点を表した。色は「安心」「誇り」を表すブラックネービーを採用、引き締まった印象と機敏さを印象づける。上着の襟・袖部分にアクセントとしてオレンジ、レッドのラインを入れ、コンセプトの「輝き」と同社のオリジナリティーを表現した。素材にはペットボトル再生繊維を使用し、夏季用シャツはノーネクタイ仕様のクールビズ対応で環境にも配慮する。

 日本ユニフォームセンターがデザインを監修、同センター専門委員でもある嗣永龍彦氏がチーフデザイナーを担当した。2006年3月から社内に「制服モデルチェンジワーキング」を立ち上げ、カラーや機能性についてアンケートを実施、社員の声を反映している。

 同社は11月1日に会社創立111周年を迎える。“1並び”の記念日を機に、今回の制服モデルチェンジで、お客様や地域からの信頼をより確かにし「安心」「輝き」を提供するための、「新生東武」として新しい気持ちでさらなるサービス向上に努めることを目指す。また、東武バス各社でも同日から制服を一新、安心・安全なサービスに努める取り組みなどもアピールした。


大日本印刷/制服用ICタグ発売/4億円の売り上げ見込む

 大日本印刷は薄型で低価格なユニフォーム管理用のICタグを開発した。ランドリー用ICタグでUHF帯とHF帯(13・56MHz)の2種類。年内に評価用サンプルを試験し、併せて管理システム全体の導入を提案する。2009年度までに4億円の売り上げを見込む。

 本商品は犯罪に使用される可能性の高い制服、高水準の衛生管理が求められる制服などを対象としている。 クリーニング対応の耐水性と耐熱性、薄型で柔軟性を兼備。価格は10万着分でUHF帯が1枚81円、HF帯が106円。

 今後はウエディングや子供向け写真スタジオ、イベントウエアなどのレンタル衣装の管理を必要とする企業への展開も視野に入れ、ICタグと活用システムの開発を進める。


シダックス/4年ぶりユニフォーム刷新 旧制服はエコバッグに

 シダックスグループのレストランカラオケ事業会社、シダックス・コミュニティーは、24日から順次、全国の302のレストランカラオケ店舗で着用する店舗スタッフ用ユニフォームを4年ぶりに刷新、古いユニフォームをリサイクルし、エコバッグとして再利用する。

 新しいユニフォームはシンプル&モダンな店舗内装に合わせてダークカラーを基調とし、エプロンやベストはコーポレートカラーの赤を意識した全体的に落ち着いた色合いに統一した。支配人、副支配人、フロント担当スタッフ、その他担当スタッフごとに制服を変えることによってひと目で職務内容が分かる。24日から関東・東海エリアの150店舗で導入し、2009年から順次残りの店舗での導入を予定する。

 また、環境保全活動の一環として使用済みのユニフォームを回収、帝人ファイバーの協力の下、ケミカルリサイクルでエコバッグを製造、今後実施する食育イベントなどで活用する。レストランカラオケ302店舗のスタッフ約9000人のユニフォームをすべて再利用すると約8万個のエコバッグを作ることができる。


本格化する環境対応/循環型リサイクル相次ぐ

  計測・制御機器の山武、レストランカラオケのシダックスが、このほどユニフォームの更新に伴う循環型リサイクルシステムの導入を発表した。2008年は従来のペット再生繊維の使用から一歩踏み込み、回収した使用済みユニフォームを新たな製品としてよみがえらせる循環型リサイクルシステムを導入する企業が相次ぐ。すでにサークルKサンクス沖電気工業も同様のシステムの導入を発表している。その背景には深刻化する一方の環境問題と国民の環境意識の高まりを受け、事業活動における環境対応をCSR経営の当然の責務ととらえ、より積極的に繊維製品のリサイクルを進める企業の姿勢がある。


広島県アパレル工業組合/東京、大阪も同時開催 ユニフォーム展の日程統一

 広島県アパレル工業組合(信岡正郎理事長)はこのほど、組合内のワーキングウエアメーカーを中心とした全国での展示会日程の開催期日を統一した。

 毎年1月と7月に開かれる期日統一展示会「三備ユニフォームフェア」は主催者がなく、過去の慣例に基づいて行っていたが、今回は組合内のユニフォーム委員会(委員長=後藤昇ジーベック社長)が期日統一を呼びかけ、同フェア以外の東京、大阪などの全国各地での展示会期日を合わせた。

 ただ、展示会場は各社個別で行うことから、展示会場をその期日に借りられないところもあり、日程調整できなかった地域もある。日程の決まらなかった地域は今後調整していく。

 三備ユニフォームフェアは岡山県アパレル工業組合のユニフォームメーカーと合わせて約40社が参加するとみられるが、東京、大阪では広島県アパレル工組のユニフォームメーカーで約10数社が、札幌、仙台では10社未満が期日を合わせて参加する予定。

新制服で発車オーライ/東急線など更新相次ぐ

 東京急行電鉄(東京都渋谷区、越村敏昭社長)は1日から東急線の駅係員・乗務員の制服を16年ぶりに更新した。西武鉄道(埼玉県所沢市、後藤高志社長)が先月、20年ぶりに新制服を導入。2月には京急電鉄が創立110周年を記念で制服を一新しており、首都圏の鉄道各社は更新ラッシュとなっている。

 東急線は今年、大井町線の急行運転や目黒線の日吉延伸など鉄道ネットワークの強化に向けた新たな施策がスタートする節目の年となることから、制服も一新。

 新制服は動きやすいストレッチ素材を採用し、引っかかりやすい袖のボタンをなくし、女性は足さばきのいいキュロットスタイルにするなど、機能性を重視したデザインだ。

 また、廃ペットボトルなどをリサイクルした再生ポリエステル繊維を使用し、環境にも配慮。技術員の作業服も更新し、鮮やかな蛍光オレンジで視認性を高め、静電気防止の導電性素材を採用している。デザイナーは大矢寛朗氏、日本ユニフォームセンターがデザインを監修した。

 3月27日から登場した西武鉄道の新制服は駅員や乗務員用の「運輸制服」、電気・工務・車両などの係員用の「技術制服」と「事務職制服」。運輸制服は役職別に「現業長用」「管理職用」「一般職(男性)用」「一般職(女性)用」の4タイプ、技術制服と事務職制服はそれぞれ1タイプの計6タイプとなった。

 コンセプトは親しみ・信頼感・規律感。西武グループのコーポレートシンボル、コーポレートカラーを取り入れ統一感を表現している。

店頭女性ユニフォーム一新/JTB首都圏

  JTBグループのJTB首都圏(東京都品川区)はきょう1日から店頭女性社員のユニフォームを6年ぶりに更新する。対象は首都圏の一都三県70店舗、2年前に分社化されて以来初めて。

 新ユニフォームのコンセプトは「格調の高さ」「華やかさ」「機能性」。黒を基調に上下無地のすっきりとしたデザインで、格調の高さを表現。華やかなスカーフ風のリボンで旅の高揚感を演出する。また、立つ・座るなど動きの多い店頭業務を考え、シワになりにくい素材の採用、名刺入れなど接客時に必要な小物を入れやすいポケットなど機能性も重視している。

 同社は現在ホスピタリティー向上のため「スマイル&サンキューキャンペーン」を実施中で、各支店で「約束の顔、笑顔」を宣言。更なるサービス向上を推進している。リニューアルはその一環で、社員の意識向上、モチベーションアップを図る。